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ダイビング事故から丸7年、浜で黙祷。生かされた私が想うこと。

   

桜の花が一気に咲き、集落にある「トトロのバス停」の桜がとても似合います。このバス停、1日に1便しか停まらない希少なバス停です。

IMG_6623さくら

兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

命日の今朝は、浜で黙祷。

一生、忘れることはありません。

2010年4月10日。

朝、穏やかだった海。ダイビングしているうちに海況が急変し、戻る途中。

私と一緒に潜っていたお客様が、岸へ戻る水中で溺れ、亡くなりました。

何とか助けようと私なりに必死に手を尽くしましたが、互いに沈んでいき、もがいて、私だけが水面へ戻ることができました。

検察庁へ書類送検されましたが、不起訴処分となり、司法上は無罪となりました。

事故の原因はインストラクター資格を持つお客様が、器材の不備を隠して潜っていた事が主な原因とされました。

お客様の奥様からは「イントラである主人が亡くなるということは、主人に非があると思います」と仰って下さりました。

しかし私に、器材の不備に気付くことができなかった事、助けることができなかったことは事実です。

この事故でダイビング事業のリスクの大きさを突きつけられた私は、積極的にダイビング事業に関わらなくなりました。

私は一昨年から、インストラクターの資格を更新していません。

・・・。

今朝の海は少しざわつき、あの日と同じような海になっていました。

IMG_6627

ひとり、その浜に立ち、黙祷させて頂きました。

「事故は今でも悔やまれます。でも、事故があったからこそ、今の私がいます。あの時、私を生かせて頂き、ありがとうございました。」と。

事故がもたらしたものは悲しいことだけではなかった。

当時、生きる気力も無くなり、ダイビングに対する情熱も夢も消え去りました。

本当に泣いて暮らす日々でした。にちゃんねるでは叩かれ、世間の目も厳しく、夫婦関係も悪くなり、離婚用紙を取りに行ったほどです。

事故の年、店は休業。ダイビング事業の売上は1/100に落ちました。

その売り上げをカバーするため、主人は宿の仕事に集中。マーケティングを独学で学び、藤村正宏先生とエクスマに出会いました。

宿の売上を徐々に伸ばし、楽天トラベルで受賞も続き、数千万に上った借金を昨年返すことができました。

私はというと、主人の勧めで、事故の年の夏に町が募集した「ジオパーク推進員」に採用され、ジオパークの世界に飛び込むことになりました。

その期間に得たスキルを活かして、役場を退職後、コンサルティング事務所を立ち上げ、現在に至っています。

そのまま事故が無く、どっぷりダイビング事業を続けていたら、俯瞰して地域を見るということもできてないでしょう。そして、自分の住む町がこれほど素晴らしいとは感じなかったでしょう。

当然、主人も私もマーケティングのことは全く分からないままだったでしょうから、売上も伸びず、借金まみれで苦しんでいたと思います。

事故の経験を伝えることも、生き残った私の大事な役目

事故当時、人生のどん底だった私の気持ちを前向きにしたのは、何度も家宅捜索に来てはった海上保安所職員のひと言でした。

「自然学校やダイビング事業をすぐに再開してください。そして、同じような事故が起こらないようにいろんな方に伝えて頂くことが、亡くなられた方の供養にもなります。」

でもとても再開する気になれず、ずっと閉めていました。

しかし、関西から来て下さってたショップオーナーの方々からも再開を望む声や、擁護する声を頂き、ショップツアーのみ受け入れを再開することにして、少しずつ元気を取り戻していきました。

主人や弁護士、応援して下さる関係者の皆様の支えがあって、ここまで何とかがんばってきて、今の私がいます。

今は、ジオパークのガイド講習でリスクマネジメントの話をする機会を頂いたら、事故の話をするようにしています。陸上でもガイド事故は起こっているのだから。

ダイビングの世界からは事実上、引退しましたが、事故の全容を知っている方々が教訓として伝えて下さっていると思います。

生かされた命だから、使命を全うするため、歩んでいこう。

ダイビング事故で一緒に死んでいてもおかしくない私がこうして生きているということは、生きて、この地でせねばならない使命があるのだと思います。

人と出会う度に、私と何かこれから関わっていく方なのだと思うようになりましたし、いろんなセミナーに出る度に、このセミナーを活かす場が絶対にあるのだと思うようになりました。

私に課せられた使命とは何か? 

悩んだ時には事故当時のどん底から這い上がって来た自分を思い出し、解決出来ない問題はないと言い聞かせ、前へ歩み続けます。

そうして、これからも私に与えられる使命を果たして参りたいと思います。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ガイド

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