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ジオパークはサラダボウル?!

   

25日の山陰海岸ジオパーク国際学術会議で国内招待講演として、首都大学東京の菊池先生が登壇されました。菊池俊夫先生は人文地理学がご専門で、観光やまちづくりについてのお話をされていました。山陰海岸ジオパークでいうと、鳥取環境大学の新名先生や神戸夙川学院大学の河本先生とご専門が同じ領域です。

湯村会議2014

先生の講演を聞いてなるほどと思ったことをブログでお話します。

1.非経済的な価値

地域振興は1990年代までは「経済的な価値=地域にお金が落ちること」が主流となっていたが、90年代ごろからは「非経済的な価値=プライスレスな価値」も重要視されるようになったそうです。コミュニティがまとまり、住民のネットワークで団結力が生まれ、それがあれば利潤は生まれ、それがさらに団結力をさらに強めるいい循環が起こる、と。

2.モノチャネル型とマルチチャネル型

観光まちづくりにはモノチャネル型とマルチチャネル型の2つの型がある。モノチャネル型というのは狭いエリアに限定して観光開発をするもので、例えば、一大リゾートを作り、観光デベロッパーがリゾートマンションを建てるものなど。目に見えて効果がすぐに出る即効性があるが、その関係機関のどこか一社が抜けると計画が崩れるなど持続性が無い(特にバブル崩壊後の廃墟となったリゾートマンションがその例。)それに対し、マルチチャネル型とは、一つの資源を大学、起業、自治体、そして地元住民で活用しながらまちづくりを行う。ネットワークで結びつく「マルチ」な関係、つまりみんなで支えるもの。意見集約などにもどかしいほどの時間がかかるが、活動は持続性があり、また、一人が抜けても続けていける。ジオパークはマルチチャネル型であるので、時間はどうしてもかかる。

3.るつぼ型とサラダボール型

文化の多様性を考えたときには「るつぼ型」と「サラダボウル型」の2つがある。るつぼ型とは合金を作るように、すべてを溶かし込んで新しいものを作る。一方、サラダボウル型。野菜サラダを思い出してみると、レタスや玉ねぎ、キュウリ、トマト、ニンジンなどが混在し、その野菜一つ一つに色や味わいがある。

湯村会議2014

それぞれの個性を生かして全体を形作るもの。それこそが多様性であり、ジオパークは、ウリとなるコンテンツをそれぞれに活かすことのできる「サラダボール型」を目指すべき。わざわざ一つのものに無理にまとめる必要が無く、時間はかかるけど、Face to Faceでまとめていくと集団としていい「サラダボール」が作れる。
参考:多様性(ダイバーシティ)を理解する 森田ゆりさんのブログ

以上、菊池先生のお話の中でキーワードとなった言葉とその話でした。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークとは?, ジオパーク大会など, ジオパーク講演会

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