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観光に携わる人ほど旅に出て、観光客視点で見てみよう

   

この秋は長野県伊那市や沖縄本島へ出かけました。日頃は観光客を迎える側ですが、仕事や遊びでも旅に出ると一気に「観光客視点」に戻れます。

ホテルを予約する時も、夕食なしにして、宿泊と朝食だけを予約することが多く、夕食はあえて町に出て郷土料理などを食べるようにしています。

今は「食べログ」や「ぐるなび」などで飲食店の情報を見ることができますが、私が行きたい店は、地域の方がよく行くお店。方言も聞くことができるし、なによりも美味しいはず。ところが、観光地の場合「食べログ」などのクチコミサイトに書くのは観光客が多く、行った時に意外と観光客ばかりで旅行に来た気がしなくてうんざり、ということも。

そうすると欲しいのが宿泊施設オリジナルの食べ物屋さんマップ。宿泊するホテルの傍に歩いていける範囲のマップがあり、そこにお勧めの飲食店が書いてあって、どこへ行けばどんなものが食べることができるのかなどが、ホテルの従業員の言葉で書いてあると、味がいいのかな、と思って食べに行きますよね。伊豆・伊東で宿泊したホテル大東館(ジオポイントが宿の中にあります)は夕食を提供しない代わりに、周辺の飲食店を紹介した、宿オリジナル食べ物屋さんガイドブックが部屋毎にありました。

先々週宿泊した伊那市のホテルには周辺マップの横に居酒屋さんの割引券もあって便利でした。また、「歓迎!日本ジオパーク全国大会」と記した旗も駅周辺の店に掲げてあり、そういう店はジオパーク活動を積極的に頑張ってくださってるのね、と思って積極的に入りました。

意外とありそうでないのが、ホテルから近いコンビニエンスストア(特に24時間OPEN)の位置マップ。ATMでお金を降ろしたい時にいつでもおろせる便利さもあり、また、今やPCで打った書類の打ち出しもFAXもコンビニでできるようになっていますので、そういう位置情報がホテルマップにあればとてもうれしいです。ま、今はgoogle MAPで探せばすぐに済むんでしょうけど、意外と使いたい時にスマホのバッテリーが残りわずか、ということもあるんですよね。

部屋に合ってほしいものは、枕元のコンセント。携帯電話を目覚まし代わりにしているときに、充電しながら置いていること、ありませんか?また、私の旦那は夜に電子機器を取り付けて寝ていますので、コンセントが不可欠なのです。ところが、昔のビジネスホテルはコンセントがテレビのそばに1つしかなく、枕元には無いことが多いんですよね。コンセントが一つしかないために、携帯に充電しながらPCで作業するときなどは、わざわざ持参した「たこ足のコンセント」を刺して使うこともあります。先日、沖縄で泊ったホテルロコアナハには、部屋の4か所か5か所にコンセントがあり、特に枕元にあったものはずっと使っていました。新しいホテルほど、コンセントは充実するようになりましたね。枕元にコンセントがあることで、夜も横になりながら携帯メールを確認することもでき、朝も目覚ましを止めることができるってことが、ホテルの一つのウリになるんじゃないかなぁと私は思うのです。

枕元のコンセント

自分が旅に出ると、こういうものが主人の宿にもあったらいいなぁと思って、おひとり様用の晩ごはんMAPを自作し、2年ほど前から宿泊者にお渡ししています。実際に私や主人が食べに行って、料理の種類や予算などを書いています。土地勘のないところで「食べログ」見て探すよりも、MAP見ながら宿スタッフとお話してくださるきっかけづくりにもなりますもんね。たった一枚の紙ですが、おもてなしを知っていただく大事なツールだと思っています。

外に出ることによって気づくこと。それは視座を変えることで見つけることができます。観光業に携わる者ほど、いろんなところへ仕事やプライベートで旅に出ましょう!

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークの旅

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