セミナーにおける自己紹介の必要性(1/2)
2014/09/04
火曜日にお客様向けセミナーの運営指導を行った時に、講師をなさった方が自己紹介を2-3分して、すぐに本題に入りました。予定では参加者の自己紹介を入れる予定だったので、終了後に自己紹介の時間を入れなかった理由を伺ったら「緊張のあまり飛ばしてしまった」とのこと。それでも、参加者がセミナーの中で間接的な自己紹介、つまり自分が参加した理由を質問の前振りとしてお話されたのでヨカッタのですが。
まちゼミのような少人数のセミナー、特にワークやゲームが入る場合は、必ず講師&参加者の自己紹介時間を設けて下さい。
参加者側の立場からの理由は「講師も知らないし、参加者も知り合いがいないので緊張する」。この緊張感を解きほぐすのが、自己紹介の時間です。同じ悩みを持っていて参加している人がいたなら、共感できるし、セミナーの後で相談したりして、知り合いや友達になってくれるかもしれませんね。まちゼミとはそういう出会いの場でもあります。
一方、講師側からの自己紹介のメリットは4つあります。
1)講師が何者か、事前の紹介チラシからは表現しきれない「人となり」を示す
まちゼミは自社のお客様でない方々に対して行う場合が多く、初対面の方には特に自分がなぜ人様の前に立ちお話ができるのか、という明確な理由をお話すべきです。お客様の大切な90分+往復の移動時間を私のセミナーを聞くために使って下さっているのだから、その価値づけをするためにもきちんとしましょう。参加者との親近感も増すでしょう。講師の自己紹介にはセミナー時間の1割を最低使うという方もおられるほどです。
2)場と自分の緊張をほぐす
参加者側の理由にも書きましたが、知らない人がいる場というのは緊張するもの。だから、少しでも親近感を増し、その場の空気を和やかにするために、自己紹介をそれぞれにしてもらうのが一番簡単な方法です。特に、途中でワークショップやゲームなどを入れるなどの「作業」が入る場合はなおの事、これをするかしないかでワークの効果も変わってきます。
ただし、自己紹介で喋りがとまらない方も多いので、1分で何を話すかを示した上で(スライドで示しておくとよい)お話して頂くとよいでしょう。長くなるようであれば「次の方の時間がなくなります。後で時間をつくりますね」とやんわり止めましょう。
3)参加者の席位置と名前をメモする
ワークショップを間に挟んだり、質問を投げかけるとき、「はい、そこのあなた」ではなく、「はい、○○さん、いかがですか?」と投げかけられる方が、講師との親近感が増します。すぐに顔と名前が覚えられない方は、自己紹介をして頂いているときは、ただ聞くだけでなく、席順を最低限メモしておくこと。それが大事です。
このメモは実は後からも役に立ちます。事前に了承を得て講習風景を写真に撮った時に、後から顔出しNGを言われることがあります。席順メモを取っておくことで顔と名前が一致し、すぐに修正が可能です。参加者から後日お問い合わせ頂いたときにも、すぐに顔と名前が一致して、こういう話をされていたなぁと写真を見ると思い出すものです。
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一番大事な理由は次の4)なのですが、お客様セミナーに参加者が来る真理をわかってセミナーをするのとしないのとで、参加者が自社のファンになるか変ってきます。これは話すと大変長くなるので、明日に続きをお話します。
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