住民に対しジオパークに興味を持たせる3つの仕掛け(1/2)
先週登壇した東北環境教育フォーラムで頂いた質問のお答えシリーズ続きます!
地域をまとめる(一つの方向を向く)ためのコツは?
住民へジオパークへの興味の持たせ方や住民の巻き込み方とは?
同じ答えになるのでまとめてお答えします。
昨年のアンケート調査で、山陰海岸ジオパークエリア内の90%強の住民の方々がジオパークを知っているという回答をしています。驚異的なこの数字も、各方面いろんな活動と努力があってこその数字です。
私もかつて、ジオパークになーんの興味も持たず、世界遺産みたいなんを狙ってどうするんかなぁ?って懐疑的でした。話を聞きに行っても岩や化石の話ばかりで、私がまず興味を持たなかったし、隣で聞いていた旦那はすでに居眠りしていました。
そんな私が町ジオパーク推進員になり、まず始めたことは「ジオパークは何を手段として何が目的なのか?」を探り、一般市民に分りやすく説明するためには、どういう切り口で伝えればいいのか、ということでした。
世界ジオパークになる前に香美町の広報誌「ふるさと香美2010年5月号」に掲載された、香美町のジオパークの目的のようなものは
審査項目にあるように、地域の皆さんが、GGN加盟という「同一の目標」に向かい、自然環境を保全する活動などを協力して行い、地域の一体感を増していくことにこそ本当の価値があるはずです。観光発展による町の振興に加え、加盟への地域ぐるみの取り組みと一体感の醸成こそがGGN加盟による産物なのではないでしょうか。
と、読んで分かる通り、手段は書いていますが、明確な目標が無いという、行政でよくありがちな文章になってしまい、住民に意図が全く伝わっていなかったのです。だからこそ、世界ジオパーク認定となった時には、ジオパーク事業に町が一千万円以上投じて進める意味を住民にきちんと行きわたらせる必要がありました。事業の価値が無いものには、ビタ一文出したくないのが住民です。
住民に関心を持ってもらうには、ジオパークは自分の事と思ってもらうこと。そのために、まず、何のためにジオパーク推進事業を行うのかを山陰海岸ジオパークの学術部会・先山先生や松原先生に教わりながら、先ほどの難解な行政言葉を住民に分りやすい言葉に置き換える作業から始めました。その上で3つの仕掛けをジオパーク事業ででしていきました。
マスコミさんに記事をたくさん載せてもらうこと
但馬という地域は全国から見ると珍しい場所で、面積は県の1/4を占めていますが、人口は全部で20万人もいません。ですが、阪神間のマスコミの支社が豊岡にあったり、鳥取の新聞社:日本海新聞の支局も新温泉町にあることから、日々の暮らしの歳時記をよく載せています。(私の実家、大阪市内版は事件の記事の方が多いです)
記者の皆さんはとてもよく勉強されていて、ジオパークは地域活性化のために行っていることを知っていましたので、ジオパークに関することをどんどん記事にしてくださいました。新聞の購読率は都会とは比べ物にならないほど田舎は高いのです。ジオパークという文字や頑張っている「人」をクローズアップして頂くことで、「活気あるジオパーク」を描き出して分りやすく書いて下さいました。
そのために、私もどんどんマスコミさんに記事の掲載をお願いしたほか、マスコミリリース文書の書き方を現役の記者さんや成功している道の駅のオーナーさんにお願いしてNPOでセミナーを開いたり、記者さんとのコミュニケーションを大事にして頂く交流会も何度か企画して頂いて開催しました。
すでにここまででかなりの文章になってきました。この続きも長くなりそうなので、残り2つは明日にお話します。
ジオパークの推進協議会の皆様
中小企業、個人事業主を含む
ジオパークの民間事業者支援は
ミラサポで今井ひろこを活用!
今年度、国の支援制度で、年3回まで
指導料は一切不要。今がチャンス!
詳しくは私のこちらのブログを参照ください!
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今井 ひろこ
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