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風土がFoodを生みだす白神山地(3)松岡豆腐店<下>

      2014/10/21

昨日のブログ、秋田・八峰町でのジオパーク体験プログラムで訪れたお豆腐屋さんの続きです。

大豆は豆腐の他に、納豆、醤油、味噌、そして油と使われていますが、国内でトータル500万トン使われれる中で大豆の自給率は5~7パーセント。日本の食糧自給率といえば39%ですからそれよりも低いです。ですが、減反した田んぼで大豆は作りにくいといいます。水はけが良いところを好む大豆は、べちゃべちゃしたところが好きな稲とは性格が正反対なのです。日本の農業の現状はとても厳しいことも松岡さんは分かりやすく教えてくださいました。

松岡豆腐店

そんな話をしているうちに豆腐が出来上がり、黄大豆班、青大豆班、それぞれ分け合って食べました。できたての豆腐は何もつけなくてもおいしい!豆の味のする豆腐、なんです。今、スーパーに並んでいる、豆腐のような味付けだけど、風味の無い、食感だけを楽しむような、豆の存在感の薄い豆腐ではありません。本当に美味しい! 田舎の本気の豆腐ほど、美味しい豆腐はありません。豆の主張の濃いお豆腐には、天然塩が合っているそうで、地元・旧八森町で製造されている「白神の塩」をほんの一つまみつけて食べてみたら、大豆の風味が余計に深まるような、そんな感覚でした。醤油よりもこちらのほうがおいしいかも。

松岡豆腐店

おからを使ったドーナツも頂きましたが、とてもあっさりとしているけど油っぽくなくてとっても美味しく、私が今まで食べたドーナツの中でもピカイチの美味しさでした。

松岡豆腐店

さらに大サービスで豆腐ソフトも頂きました。自分で作るソフトクリームはなかなかうまく巻きあげることができず、全員がヘンな形に!

松岡豆腐店

いろいろと体験させてくださった松岡さんに、このコースを利用する方の話を聞いてみると、2/3は小学生や中学生の児童・生徒で、中には夏休みの自由研究の宿題に一日訪れる家族もいて、半泣きになりながら大豆の話を聞く子供もいるとか。あきた白神体験センターの体験メニューの一つなのですが、そこをハブとして八峰町を回る仕組みを考えたときに、集客するために地元の自分たちががんばらないと、と受け入れをしているのだそうです。特に雨が多いこの地方で、雨が降っても大丈夫な体験メニューをつくらないと、お客様がリピートしてくれない、と。児童生徒を連れてくる学校の先生は何年かで転勤になり、転勤先の児童生徒を連れてきてくださるからありがたいとおっしゃってました。

松岡豆腐店

一緒に参加した秋田県立大学の学生は松岡さんが一番印象に残ったらしく、「地元愛のスゴイ人だし、若い人たちの将来のことも考えているし、いろんなことを僕たちに教えてくれたけど、実はもっともっと話したいことがたくさんあったんじゃないかな。。。もう一度お店に行って、もっと話が聞きたい」と感想を私に教えて下さいました。地元住民との体験交流の良さは、まさにこの言葉に集約されていると思います。私も車があればもう一度行きたかった店です。

豆腐作りやソフトクリームを食べて「おいしい!」と笑顔になる子供たちを見るのが一番うれしいし楽しいとおっしゃる松岡さん。これからもおいしい豆腐とドーナツとソフトクリームを作り続けてほしいです。なお、お店は最寄りのJR五能線・東八森駅からは結構離れているので、レンタカーがお勧め。店の目の前にあるローソン(八峰町内に2軒しかない)が目印です。

松岡豆腐店
お勧めの商品は青大豆から作るグリーン豆腐。何もなしでスプーンひとつで美味しい豆腐です。

松岡食品(豆腐店):〒018-2664 秋田県山本郡八峰町八森字古屋敷43-3
http://www.matsuoka-foods.com/

風土がFoodを生みだす白神山地 松岡豆腐店 <上> | <下>

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク, ジオパークの旅, 田舎での商売心得

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