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城崎温泉旅館視察ツアー「ゆとうや」編~城崎オンパクでジオってみよう(3)

   

現在開催中の城崎温泉博覧会(城崎オンパク)。60余りある体験プログラムの中には、ほぼ定員いっぱいになっているものもあります。その一つが、今回参加した『有名旅行社の新人研修でやっている 城崎温泉 旅館視察ツアー体験』です。
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山陰海岸ジオパークの2種ガイドとして、旅行コースのコーディネートも行いたいと常日頃思っているのですが、その中で必要なのは、主要なジオサイトの近くなどにある、自分が本気でお勧めできる宿。特に、オーナー・女将さんのお人柄、そしてジオパーク活動に関わり、地域振興に努めておられるお宿。もちろんお料理もクチコミも大事です。現在は、京丹後なら丹後半島・間人(たいざ)のうまし宿とト屋さんと、湯村温泉の朝野家さんしかなく、城崎温泉でお勧めできる宿を探したいと思い、参加しました。

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明け方雨が降った城崎温泉

さて、今回のツアーナビゲーターは、ときわ別館のオーナー原良式さん。言葉遣いも心遣いもソフトな感じの原さん。城崎温泉の各種イベントや街づくりに積極的に関わっておられるとか。旅館さんの信頼も厚いんでしょうね。今回のツアーは、大手旅行会社の営業スタッフを城崎温泉に招いて現地視察を行うプログラムの一部を行うもので、2時間半で4軒を訪問しました。この日のテーマは「木造で最近リニュアルした老舗旅館の視察」。城崎温泉老舗御三家の2つ「ゆとうや旅館」「三木屋」を訪問するという、普通なら宿泊料金が高くて手が出せないような旅館にもお邪魔することができました。(ちなみに御三家のもう一つは「西村屋」です。)

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丁寧にご説明頂いたときわ別館の原さん

まず伺ったのは、外湯のひとつ「一の湯」の目の前にある、重厚感のある門構えが印象的な『ゆとうや旅館』。江戸時代元禄元(1688)年創業の老舗旅館には、天皇陛下、皇太子殿下、その他皇族方も宿泊されたことがある格式高い旅館です。城崎温泉の旅館はほぼすべてが、大正14(1925)年5月23日に起きた北但馬地震で倒壊焼失し、その後、震災前の木造3階建ての旅館を再建されています。ゆとうや旅館はその当時の建物が今も使われています。現在19室。広々とした松の庭のある、奥行きのある敷地は裏山も含め2000坪だそうです。

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重厚な「ゆとうや旅館」の門構え。観光客も覗きます。

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広いお庭では松や梅など、いろんな木々が見られます。

今回特別に皇族方が宿泊された別棟「詠帰亭」を見学させて頂きました。玄関には、玄武洞の名付け親、儒学者の柴野粟山(しばのりつざん)の直筆の命名額がありました。お部屋も広々していて品があり、庭も手入れされています。現在は使っていないということですが、大切な建築物ですね。

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柴野粟山の命名額

本館も見学させて頂くことができ、あちこちにちりばめられた戦前の昭和レトロ感、そして、さりげなく使われている六角形の玄武岩。ライトや壁のデザインにも六角形が用いられ、当時の設計士とオーナーの玄武岩Love感が溢れていました。

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本館玄関の天井に吊るされた六角形の照明。柱にも六角形。

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廊下の窓わくには、ハニカム構造で六角形が。

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足元には埋め込まれた玄武岩。

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庭にさりげなく玄武岩の柱状節理。

本館に入ると、人々や車が行き交うメインストリート・柳通りの喧騒は全く聞こえず、奥行きのある敷地ゆえに、旅の疲れを落とし、ゆったりとした時間を過ごすことができそうでした。玄武岩LOVEな方、しっとり感のある昭和レトロが好きな方はもちろんのこと、1階にも宿泊部屋があるため、足の不自由なご年配の方にお勧めの宿です。

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ゆとうや旅館
〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島373
0796-32-2121
HP http://www.yutouya.com/

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続いては、柳通りに面した『山本屋』さんですが、長くなりそうなので明日へ続きます。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパークの旅, 山陰海岸ジオパーク

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