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世界ジオパーク再認定審査を受けたガイドとして思ったこと

   

今回初めて世界ジオパーク再審査を体験して思ったことを素直に挙げていきます。これは次回、あるいは来年以降、世界ジオパークの審査を受ける地域のガイドさんに向けて、そして私たち香美がたりチームへの健忘録として挙げるものです。

手乗りかえる島
イタリアの先生が手乗りカエルをしてくださいました

1)話したいことはどんどん話すべきでした

英語原稿を作って頂いた手前、その原稿に書いていないことは伝えてはいけない、と思い込んでいました。通訳ができないのだと思ったからです。しかし、後から思うに、原稿に書いていないことでも、遠慮なく審査の先生に、日本語でガイドしたらよかったようでした。ガイドの伝える内容でジオパークの専門用語が出、二人の通訳役にその内容が分らないようであれば、ジオパークの学術専門の先生方が訳して下さるか、何か対策があったようです。これは多方面に私たちが気を回し過ぎて大失敗でした。

2)「質疑応答の時間」ではなく「アピールタイム」でした

NPOの活動内容やガイドについての質問等があるだろうから、質疑応答の時間をたくさん取ったほうがいいのかなと思い、現場での案内は原稿に書いてあること以外はお話せず、すぐに移動して、ジオサイトの中にある海の家へ行き、かき氷を食べて頂きながら、質問に答えようとしたのですが、審査の先生方からは質問が殆どでなかったのです。「海水浴場は地元の住民が来るのですか?」「温水シャワーはいくら?」などの質問ばかりで、想定問答で協議会から準備を指示された「ジオパークで何がしたいのか?」「ジオパークに期待すること」や、NPOの運営についての質問が全くなかったのです。

後から伺ったら、どんどん自分たちの活動について伝えてヨカッタそうで、それだったら、「質疑応答」という日本語でなく「アピールタイム」とカタカナで伝えて頂けてたら、時間が許す限り、浜へ出てガイドをしているか、香美がたりの紹介をしていたことでしょう。ホンマはしたかったので、残念でした。。。

私たちのような失敗はしてはいけないと思って、次の査察先のジオガイドに老婆心ながらすぐに電話で知らせました。

3)通しで行うファシリテーターorコーディネーターが現場に必要でした

私のジオサイトではガイド団体に進行も丸投げでした。それはそれで非常にありがたく、認めて頂いているんだとうれしかったです。ただ、今回の場合、審査であって通常のガイドではなく、原稿を作り、学術部会の先生方と下見をして確認をしていても、やはり戸惑いました。ぞろぞろ付いてこられるスタッフや役場職員の人数がすごかったのです、圧倒されました。無視するなんてできません。

質疑応答が無い場合はアピールするなど、その場の臨機応変の対応が通常と明らかに違うのでできませんでしたし、そこはファシリテーター(表には立たないけど、スムーズな進行を進める役目の人)が現場でそっと指示いれば、ずいぶん助かったかもしれません。ガイドさんがガイドしやすいように先回りフォローをしていく明確な黒子担当者が必要でした。

4)査察全体のスケジュールは視察対応の各団体に必要でした

最終的にまとまった査察全体のスケジュールや、各ジオサイトで何をどう伝えるのかを書いた査察タイムプログラムが私たち下々のガイド団体へ来てなかったために、ぶつ切りのガイド内容になってしまいました。先生方がどこへ回っているのかを知ったのは、各前日のTwitterやFacebookでした。また、原稿に書いていないことは伝えてはいけないと思い込んでいて、他のジオサイトとの違い(城原海岸と今子浦)などが全くできませんでした。それが多少でもあれば、ギクシャクしたガイドにならなくて済んだかも、と思いました。

 

次にもし査察の対象になったら、次は普段通りのガイドをしたいと思います。

世界ジオパーク再認定審査の記念撮影
カエル島を解説する山陰海岸ジオパーク公認ガイドの写真

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - 山陰海岸ジオパーク

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