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城崎温泉・温泉寺と古式入湯作法(上)~城崎オンパクでジオってみよう(1)

      2015/10/24

豊岡市・城崎温泉では5月9日から約1か月間、城崎温泉とその周辺で約60もの体験プログラムが開催される「城崎温泉博覧会(城崎オンパク)」が開催されています。今まで2回参加しましたが、これほど面白く、また城崎を深く学べるイベントはありません。実はわたし、但馬へ嫁に来ていながら、城崎へは数回しかまだ行ったことがなく、深く学ぶというよりは、遊びにちょっと来たぐらいしかありませんでした。山陰海岸ジオパークにどちらかというと消極的な地域なので、私のガイドエリアの中でも空白区のひとつでした。

オンパクは大分県が発祥のイベントだそうですが、今回仕掛けているのは、いつもの若旦那衆でなく、女性なのだそうです(城崎温泉は女将さんよりも若旦那衆が地域づくりを引っ張っています)。オンパクポスターも、今までの城崎温泉のポスターにありがちな賑やか華やかイメージからは離れた、少し雅な感じがします。明らかにターゲットが女性であることがわかります。女性が考えた、女性ならではの旅を演出、といったところでしょうか。

オンパク表紙
雅な感じのするパンフレット表紙。

今回参加したのは「1300年の歴史!温泉寺副住職に学ぶ古式入湯作法」というプログラム。こ、古式入湯作法とは何ぞや?!

温泉寺プログラム

パンフレットを見ると、

城崎温泉に伝わる独自の入浴法「古式入湯作法」でまんだら湯に入ります。

昔はこの「古式入湯作法」を学ばずには
城崎温泉に入ることを許されなかったという伝統的な作法です。

1300年の歴史を誇る城崎温泉を守護する温泉寺の副住職より
「古式入湯作法」を直伝。城崎温泉の成り立ちや歴史も学べ、城崎温泉の魅力も分かるはず!
より一層、城崎温泉を好きになり味わえる、温泉通へと誘います。

初めて聞く古式入浴作法という言葉と、温泉を守護するという温泉寺に惹かれ、参加しました。今回ご案内頂いたのは、温泉寺副住職小川祐章さん。30代のイケメンの副住職さん(→ここ重要)で、ソフトな語り口がで話の内容がとても分かりやすかったです。

温泉寺は養老4年(720)に城崎温泉を開いた道智上人により、天平10年(738)に開創された(温泉寺縁起<江戸時代>より)といわれる古刹です。道智上人が苦しい修行を重ね、ついに達成した時、温泉が湧き出し(現在のまんだら湯)、これが城崎温泉の始まりと伝わっています。神仏が与えたありがたい温泉だから、この温泉を守るようにと建てられたのが温泉寺なのだそうです。私は温泉寺のふもとのソフトクリーム屋さんまでは行ったことがあったのですが、温泉寺は一度も行ったことが無く、どんなところなんだろうかとワクワクしながら、温泉寺へ向かうロープウェイに乗り込みました。続きの話は明日、いよいよジオってみます。

温泉寺ロープウェイ
昭和38年から運行する城崎温泉ロープウェイ

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパークの旅, 山陰海岸ジオパーク

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