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宿泊施設が観光パンフレットを100%役立たせる方法

   

今日のブログは、宿泊施設やお土産屋さんなどの観光施設がお客様とのコミュニケーションを図り、再度お越し頂けるリピーター作りのコツとして、地元の観光パンフレットを活用する方法を2日間にわたってお話します。

自治体や観光協会から毎年多数出版される観光パンフレット。私の地域は国立公園で、かつジオパークエリアなので、その数は年を追うごとに増えています。世界ジオパークということで、外国語のパンフレットも増えてきました。私も町役場の観光課に勤務していた時に出版にたずさわり、時にはプロデューサーとしてパンフレットの構成も指示させて頂きました。

観光パンフレットは、宿泊施設の使いようによっては、売り上げがじわじわ上がるツールになるんです!

観光パンフレットがどうやって作られるのか。自治体や観光協会が作るパンフレット、私の地域の例でいうと、自治体はほとんどが出版社丸投げです。私がたずさわったものでいうと、以前に作られたパンフレットの記載事項を見て、新しいパンフレットを出版社が作っておられました。その時は、体裁をどういう風にするかを決めて出版社数社から見積もりを出して頂きました。そして出版社を決めて、作業にかかります。何を記載するか、どういう方々をパンフレットのターゲットにするかを取り決めて、約1-2か月後に草稿を持ってこられて、内容を自治体側で検討します。写真を変えたい、表現はこうする、などの修正を加えて、何度かの原稿やり取りがあって、最終稿に近づいてきたら記載されている観光施設や観光協会へチェックをお願いし、OKであれば、いよいよ印刷に入ります。約3週間程度かかってパンフレット完成となります。

パンフレット
ジオパークを含めた観光パンフレット

さて、観光パンフレットをどのように役立たせるか。皆様は自分の住む観光パンフレットを隅から隅までご覧になったことはありますか?私の実家は大阪ですが、大阪の観光パンフレットを見たことがありません。今、観光の仕事も請け負ってるのに、です。それだけ地元住民は観光パンフレットを見ません。観光事業をされている方が見ても「あ、ここ知ってるわ。」で書いている内容や見どころの説明を真面目には読みません。そして店先に置いておくだけ・・・それでは勿体ない!

パンフレット
北海道で見かけたパンフレット置場

逆を言えば、観光パンフレットをくまなく見て、どういう見どころの何が見どころなのかをしっかりと読んで理解できれば、観光パンフレットを70%活用していることになります。では、それを100%にするには、どうしたらよいか?それは現場へ行くことです。現場へ行くことで、写真をどこから撮るのがいいのかが分ります。今はスマホやタブレットの時代。素敵な写真はスマホに納め、可能ならその場からSNSへ投稿したり、親戚家族に送信します。

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きれいな景色は写メして送信!

また、パンフレットに載っていない、味のあるお土産店や飲食店の存在を知ることができます。実は自治体が作るパンフレットは個人商店に関してはほどんど記載しません(個人の肩入れは住民クレームの元ですから)。商工会や観光協会であれば載せますが、それも会員の店しか載せません。体力のない、若い人が始めた小さなお店などは載らないのです。また、道路の走り具合を見ることができます。公衆トイレなどの施設を確認することができます。そこまででようやく観光パンフレットを100%活用したといえます。

もっともっと、宿泊施設の方が観光パンフレットをさらに200%までフル活用する具体的な方法は明日お話します。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - クチコミ, 田舎での商売心得

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