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ジオパークで観光客を集客できない理由は「ウンチクにこだわり過ぎ」(1/2ページ)

   

先日、主人の民宿が楽天トラベルから表彰され、マイスター賞(キャッチコピー部門)を受賞しましたが、実はこれも含めて過去4-5回楽天トラベルから表彰をされています。その多くはキャッチコピーに関することですが、民宿におけるキャッチコピーとはズバリ「宿泊プラン名」です。(グリーン色の下地に白抜きのところがプラン名です)

かどやプログラムタイトル

宿泊プラン名とそのプランに合ったページ構成、企画力が求められます。もちろん、賞を取るためにページを作っているのではなく、お客様にお越し頂きたいために、分りやすいページを心がけています。今年は私もダイビングのインストラクションに復活するので、親子ダイビングプランを企画しています。

かどやダイビングプラン

実は今回、キャッチコピー賞を受賞して、夫婦で気づき、納得したことがあります。

 

「お客様は最初から”うんちく”は聞きたくない。」ということ。

知りたいのは「そのツアーが自分たちにとって価値があるのか」だけ。

 

ジオパークに関わるようになって、最初は「ジオパークで観光客を呼び込むには、ジオストーリーを語ってジオパークを全面に出して、知的欲求の強いお客様にターゲットを絞って、食事メニューを考えなきゃ」という思いで、香美町の海と山の幸を1つの鍋で食べる「ジオ鍋」を考案して、集落の8軒の宿で提供し始めました。但馬牛、松葉がに(ずわいがに)、香住がに(べにずわいがに)、ハタハタ、イカなど、いろんな具材を季節ごとに変え、それぞれにジオ的ウンチクをHPに書いていました。確かその時は「ジオパークの恵み<ジオ鍋>」と書いていたような気がします。

 

ジオ鍋

香住の宿では、但馬牛や香住ガニ、松葉ガニ以外の食材を鍋のメイン具材として出す店が少なく、他地域と差別化が図れます。なにより主人の食材へのこだわりが出ていますので、ウケると思っていました。ところが・・・珍しさが一巡すると、だんだん売れなくなってきました。いいプランなのになぜかな?と、プラン名を少しいじったり、写真を変えたり・・・と試行錯誤の連続。しかし、お客様から頂いたアンケートを見たら、そこには私たちが気づかなかったことが記されていました。

「食事の好みの違う家族なので、それぞれに好きなものを食べることができて良かった」

「香住ガニを食べたことが無かったし、香住のいろんな食材が食べれて、お試しコースみたいでヨカッタ」

なるほど!食材にこだわるお客様よりも、ちょっとずついろんな種類を食べたいお客様、家族で好みが分かれるお客様にウケるのかもしれない!! そこで、ホームページに事細かに説明していた食材のウンチクは最低限にとどめ、宿泊プラン名とホームページも「家族旅行にぴったり!」とリニュアルした途端、予約数が復活、右肩上がりで伸び始めたのでした。

ジオ鍋
大地のこだわりをPRしていたのを・・・

↓↓↓↓↓

ジオ鍋
家族のハッピーにフォーカス!!

つまり、最初から「商品説明」を全面にするよりも、お客様にとってどういう具体的メリットがあるのかが鮮明なプラン、そしてそのプラン名から情景が容易に想像できるかが、お客様に認められて予約ポチッ!のコツで、それは商品POPやキャッチコピーなどの作り方にも共通しています。今回受賞のプランも、水中地形や生物云々といったジオパーク的な宣伝は表に出さず、「親子で思い出作り!」「父親の威厳復活?!」など、「親子の絆をさらに深める楽しい夏休み」ということを全面に出したものにしています。

 

長くなってきましたので、もう一例、変更して結果が出た事例をあげて、続きのブログでお話ししています。(2)をご覧ください。

ジオパークで観光客を集客できない理由は「ウンチクにこだわり過ぎ」(1)|(2)

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ガイド, ジオパークとは?, ジオパークの恵み, ジオパークの旅, 山陰海岸ジオパーク

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