東南アジアからのインバウンドは「雪」に興味津々！

2014/07/05

昨日のブログの続きで、楽天サマーフォーラム2014で学んだことをお伝えしています。訪日外国人が1000万人突破した話をしましたが、そのうち、実は600万人はリピーターです。最初の訪日は団体旅行やパック旅行で東京や大阪へ行き、2回目からは団体旅行で行ってない場所を個人旅行で訪れる人が多いのだそうです。（ま、自分の場合も、3回ほど行った韓国旅行がそうだった・・・）

団体旅行では買い物が目的だそうですが、これから増える個人旅行の場合は「買い物」もさることながら「景観」や「新しい場所」というのもキーワードのようです。特に、「新しい場所」というのは、日本ツウを友達にアピールしたい人が多いということのようです。インバウンドの方に人気の場所、特にASEANでは「雪」も重要なファクター。低緯度で雪の降る日本は世界的に見ても珍しいのです。暖流が流れる日本海だからこその雪。山陰やさらに低緯度で積もる阿蘇は、雪をもっともっとPRすべきです。

自宅前の様子。雪がきれいなんですよー！

私もセミナーで聞いてビックリしたのが、インバウンドの人たちは「雪・川・自然」という景観を見たいとのこと。理由は「おしん」。おしんってずいぶん古い・・・と思っていましたが、外国では未だに「おしん」が放送されていて、その風景こそが日本の原風景で、それが見たいのだとか。私の住む香美町にはたくさんあるある！やる気が出てきますね！！

うへ山の棚田（香美町小代）

観光庁が出している訪日外国人消費動向調査が興味深いので見てみましょう。

訪日前に期待していたことを複数回答で尋ねたところ、「日本食を食べること」が 72.0％と最も多く、次いで「ショッピング」（52.0％）、「自然･景勝地観光」（39.9％）、「温泉入浴」（35.6％）、「繁華街の街歩き」（34.7％）の順でした。

（観光庁調査より：訪日前に期待していたこと）

今回の日本滞在中にしたことでは、「日本食を食べること」「ショッピング」「繁華街の街歩き」「自然･景勝地観光」「日
本の酒を飲むこと」の順で選択率が高く、次回日本を訪れた時にしたいことでは、「日本食を食べること」「温泉入浴」「ショッピング」「自然･景勝地観光」「四季の体感」の順で選択率が高いという結果に。「温泉」と「四季の体感」って、それは雪を見ながらお風呂ってこと？！それは私も大好きです。

（観光庁調査より：今回したこと次回したいこと）

今回の日本滞在中にしたことの満足度を尋ねた結果、「満足した」と回答した人（複数回答可）の割合は「日本食を食べること」（85.1％）、「スキー･スノーボード」（83.0％）、「温泉入浴」（82.4％）、「自然･景勝地観光」（78.5％）、「四季の体感」（78.4％）の順でした。

（観光庁調査：今回した人のうち満足した人の割合）

まさに、この満足点って、スキー場や温泉、自然豊かな山陰海岸ジオパークならすべて堪能することができます。まだまだ訪日外国人に対しての情報発信ができていない山陰海岸ジオパーク。こういう調査結果は活用しないともったいないですね。

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この記事を書いた人
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今井ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するＮＰＯを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。