お客様向けセミナー開催で、最初に決める５つのこと（後半）

2014/06/18

お客様向けセミナーを開催する際に最初に決めることについて、残り３つをお伝えします。

３）宣伝はどうする？

お客様セミナーが最も宣伝しやすいのは「クチコミ」です。もし、新規と常連様が両方対象であれば、お友達を連れて来て下さいとお願いすればいいですし、新規のお客様が対象であれば新聞折り込みやタウン誌などに「ご新規様向け」と掲載しましょう。また、人通りの多い場所に店があるなら、店先にブラックボードで告知するのも手です。私は関係性を重視するので、FacebookなどのSNSを使って常連様のお友達に訴求する方がいいと思います。「まちゼミ」のようにまとめて一つのイベントとして新聞広告に入ることもありますが、ほかのお店に埋もれてしまうので、SNSやブログと併用の方がいいと思います。

まちゼミの広告・とくまるゼミナールは新聞広告にも入ります。

４）金額

金額を無料にすると、常連様以外のお客様は「終わってから何か買わされるのでは？」と不審に思うかもしれませんので、有料で行う代わりに、終わったらサプライズプレゼントとして、参加費分の商品券をお渡しして、プログラム後や後日に来られた時に使ってもらうようにし、リピートにつなげます。無料セミナーにする場合は、プログラム終了後、その場で書いてもらうアンケートを必ず実施しましょう。アンケートを実施するから無料なのだ、ということにするのです。プログラムが終わった後すぐに書いてもらうアンケートであれば、ネガティブな答えが返ってくる確率は少ないはずです。そのアンケートを活用して、次のお客様セミナーの告知チラシを作りましょう。

５)プログラムの軸を決めます

お客様セミナーをする場合は、自分の得意とする技術のうち、お客様自身でもできるようなこと、実践し続けて下さることをプログラムにします。例えば昨日例に出したお墓セミナーであれば、墓石の選び方よりも、正しいお墓の掃除の仕方や雑草の取り方のほうがいいでしょう。ヘアサロンであれば正しいシャンプーの仕方や地肌の話、カバン店であれば鞄の保管方法と簡単にできる汚れの取り方などがいいかも。

その場合、店の社是というべき「これを大事にしてお客様と接している」というコンセプトがあるはずなので、それを説明したうえでプログラムを行うと、お客様への説明に説得力が付きますし、プログラムもスムーズに入ることができます。何よりお店のコンセプトをお客様に覚えてもらうことができるので、セミナー後に困ったことや聞きたいことがあったらすぐに思い出してもらえます。

以上、お店のファンづくりのためのお客様セミナーを行うにあたり、最初に決めることを５つ書きました。決めたら、具体的なプログラムのタイムスケジュール作りを始めます。それは後日お話します。

【お客様向けセミナー開催で、最初に決める５つのこと　(前半）｜（後半）】

中小企業、個人事業主の方、プレゼンの個人指導は
ミラサポで今井ひろこを活用！
今年度、国の支援制度で、年3回まで
指導料は一切不要。今がチャンス！
詳しくは私のこちらのブログを参照ください！

この記事を書いた人
最新の記事

今井ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するＮＰＯを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。