地方の小さな宿とお店の集客をサポート!「今井ひろこドットコム」

宿泊施設や店舗の集客コンサルティング、プレゼンテーション指導、研修会、ジオパークにおける地域活性化を行う今井ひろこのブログサイトです

*

ジオパークは教育旅行に最適!

   

先日、県内の旅行関係のコンサルタントの先生とミーティングする機会がありました。但馬は時々は来られていたそうですが、ジオパークを目的に回ったことが無く、今回、ジオパークをメインに豊岡から新温泉町にかけて見学されたそうです。

席に座って、先生が開口一番、

「イマイさん、ジオパークって面白いっすね!」

玄武洞を初めてご覧になったそうですが、写真とは全く違う迫力に圧倒されたとのこと。百聞は一見に如かずとはこのことですね、と感心されていました。また、コウノトリも見に行かれたそうで(郷公園かな?)、そこでコウノトリと環境問題、そしてコウノトリ育むお米の話を職員から聞き、コウノトリは、ただコウノトリを見るだけでなく、コウノトリをとおして、最後までコウノトリがいた豊岡盆地の形成や環境について知ってもらい、保護するだけでなく経済ベースにも乗せ、みんながWIN-WINとなるように環境問題を考えて学べるようになっていることが、中高生向けの教育旅行には最適だ、と仰っておられました。地形やその地の成り立ちから産業や環境問題、農林水産業に展開させることができ、生徒たちにはとてもわかりやすい題材だ、とも。

コウノトリの郷公園

豊岡湿地から生まれた産業は農業の他にも「鞄(かばん)産業」があります。豊岡鞄はすっかり全国ブランドになりましたが、その元は、湿地に生えるコリヤナギという植物。それを編んで籠を作る「柳行李」が江戸時代、豊岡の名産でした。その技術が今のカバン産業に発展しています。豊岡鞄団地では、財布などの手作り体験などができますし、豊岡市内の宵田商店街は「カバンストリート」と呼ばれていて、鞄のオブジェとか鞄の自動販売機まであります。この4月には「トヨオカカバン アルチザンアベニュー」というオシャレな施設もOPENし、鞄の販売やパーツ売り、そして鞄を作る職人を育てるスクールができ、ブランド化を後押ししています。
ブランド化する豊岡鞄

豊岡だけでなく、香美町にも地形から産業ができたというものがあります。一つは但馬牛。高い山と急峻な谷は人の行き来だけでなく牛の行き来もできず、谷筋だけで交配を繰り返しました。そのため、メンデルの法則が発見された1865年とほぼ同じ江戸時代後期には、小代の前田周助が「良い牛同士を掛け合わせると良い牛が生まれる」と借金を重ね嫁にも出て行かれながら、良い血統を遺しました。同じ谷筋や同じ地域だけで交配を繰り返す閉鎖育種を続けたおかげで、今の全国の黒毛和牛の祖ともいわれるスーパーキング・田尻号を輩出し、和牛の肉の味を支えています。

但馬牛の繁殖農家
香美町小代・但馬牛の繁殖農家にて

海を見ると、約2000万年前より500万年の間に日本列島が大陸の端から勢いよく剥がれていったために、日本海はなだらかでなく複雑な海底地形となっています。そのため、深さ1000m以深から海抜0mまで、港からそれほど遠くないところに山陰海岸は漁場があり、いろんな魚が上がってきます。香住漁港だけでもその数120種類。但馬は特に岩礁域が多く、海藻が豊かで浅海性の魚も豊富に獲れます。

民宿美味し宿かどやのメニュー
新鮮豊富な海の幸を堪能できるのが香住の民宿の魅力

現代産業と地形の関係について中高生の教育旅行で学ぶことが今後ヒットするであろうということでした。特に、スーパーサイエンスハイスクールやレベルの高い海外の学校の修学旅行だと、こじんまりとした単位で回れるので、地元の人に話を聞いたりするなどの深い学習ができるから、ジオパークはそういう意味でもいいツールになるとおっしゃっていました。

私は中高生だけでなく、知的好奇心旺盛なシニア層にも「おとなの教育旅行」としてジオパークはマッチするんではないかと思っています。京阪神や都会の博物館や資料館の友の会会員に積極的に旅行商品を販売していくことも必要ではないか、と思います。知ってもらえばとっても愉しい&学べるジオパーク。知ってもらうことの努力も欠かせませんね。ジオパークに興味を持ってもらえるターゲットを絞り、しっかりと深く鋭く宣伝していきたいですね。
illust2712
香美町まち歩きガイド「香美がたり」
香住、今子浦、佐津エリア受付中!
山陰海岸ジオパーク公認ガイドが
深堀りしたまちの魅力をわかりやすくお伝えします!
お問い合わせ・申込はこちらをクリック!
10291825_455700764565169_5111936446927707570_n
illust2712

The following two tabs change content below.
今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパークとは?, ジオパークの恵み, ジオパークの旅, 山陰海岸ジオパーク

コメントを残す

  関連記事

山陰海岸ジオパークガイド養成講座、受講生募集中!

今日はコムサポートオフィスが企画運営するジオパークガイド養成講座の詳細についてご …

「外国人観光客向けの日本人ガイドおもてなし講座」に参加してきました!

昨日、豊岡市のじばさん但馬で行われた「外国人観光客向けの日本人ガイドおもてなし講 …

5/10竹野・海浜植物の観察会<ジオ編>

児童向けジオパーク教材の話は長くなりそうなので、児童書編が終わったところで、いっ …

城崎温泉・温泉寺と古式入湯作法(上)~城崎オンパクでジオってみよう(1)

豊岡市・城崎温泉では5月9日から約1か月間、城崎温泉とその周辺で約60もの体験プ …

ガイドさんの準備と練習のたまもの~但馬牛ツアー報告(1)

この日曜日、私の主宰するNPOたじま海の学校と山陰海岸ジオパーク小代ファンクラブ …

ジオパークが子どもたちに浸透してきている!

一昨日、香美町香住区の一日市地区の区民祭に行ってきました。地域の歴史や文化、様々 …

隠岐ジオパーク・西ノ島で住民向けジオパーク講演会を行いました

隠岐ジオパークの島の一つ・西ノ島で、ガイド向け講習を行った話を昨日しましたが、そ …

沖縄本島で勝手にジオガイド♪

昨日まで3泊4日で沖縄に旅行に行っていました。Facebookの懸賞に応募したら …

「日本のジオパークへ行ってみよう」日本海新聞連載コラム・三笠ジオパークの巻

城崎オンパクシリーズを今日は中断して、今月の日本海新聞コラム連載「日本のジオパー …

もうモノだけを売っていてもお客様は来てくれない

一昨日は松葉ガニの解禁。私の住む香美町も香住区を中心にこれから5ヶ月間忙しくなり …