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反転授業でプレゼンテーション能力が向上!

   

昨日の朝のNHKニュースの特集で、大学で導入が進む『反転授業』の取り組みが放送されていました。その中で「学生のプレゼン能力が向上した」「授業の成績が上がった!」というコメントがあり、学生のプレゼンテーション能力向上の重要性も伝えていた特集でした。
おはよう日本反転授業

そもそも、ここ数年で導入する学校が増えている反転授業とはどういうものなのでしょうか?

米国で広まった授業形式で、パソコンやタブレット端末、インターネットの普及とともに登場した。児童・生徒がネットなどで配信される動画授業を使い、知識学習を家庭で済ませるのが前提。学校の授業では知識の定着・応用に向け、疑問解消、討論やグループ学習などが中心となる。日本では「学習指導要領の範囲を押さえながら、勉強が理解できずに学習意欲をなくした子供へ個別指導するのは今までの授業方式では限界がある」(東京立正高校)ことから注目が集まっている。(産経新聞2014年05月30日デジタルニュースより転載)

つまり、今までは授業で一方的に先生が生徒に教えていたことを、その多くをオンラインやデジタル画像などで生徒に予習させ、授業ではその内容のディスカッションをすることに重きを置いた授業といえます。

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東京大学大学院 情報学環反転学習社会連携講座HPより転載)

アメリカで2000年代に始まったこのスタイルは、九州・佐賀県武雄市が市内の小学校に導入して一躍脚光を浴びました。国内でも論文にまとめられているほど、研究が進んでいます。「反転授業 ICTによる教育改革の進展」重田 勝介・ 北海道大学情報基盤センター(情報管理Vol. 56 (2013) No. 10 P 677-684)によると、

学生は前もってビデオ教材を大学や自宅で視聴し,講義ではその内容をテーマとした発展的な討論を行い,レポートの相互評価や最終レポートの提出を行う。(中略)反転授業の導入により授業時間を討論の時間に十分に充てられることが示された。

とあり、反転授業では生徒同士の討論(ディスカッション)やプレゼンテーション能力が不可欠になっていることがわかります。

ニュースの中で登場した山梨大学の学生は
「人前で話すのが苦手だったけど、この授業を受けると人前で話す機会が増え、自然と人前でも話せるようになった
とニュースの中で話していましたし、山梨大学の副学長は、
「コミュニケーションもできたり、このような能力を大学でもつけていかなくてはいけない」
とおっしゃっていました。
おはよう日本反転授業2

反転授業でのグループ討論に参加しようと思ったら、まずその前提となる知識を頭に入れておく必要がありますし、いつでも発言できるよう言葉の準備と心の準備が必要ですし、そのグループ討論をまとめる力も必要になってきます。これは社会に出る際にはとても大事で、就職活動のときに自己PRが必要ですし、人生を左右する婚活の時にはこれまた自己PRが必要ですし、仕事に就けば、いろんなことを説明する必要が出てきます。

プレゼンテーション能力の向上について学ぶ機会は、小学校から大学まで、ようやくここ数年で導入され始めてきました。今の大人はほとんどそのようなスキルを学んでいません。今からでも遅くないです。会議の時や営業の時に、プレゼン能力を身に付けた新入社員や若手社員にどんどん水をあけられる前に、プレゼンスキルを学んでおきましょう! 私も結婚してから、ここ数年でプレゼンスキルを学びましたから。

【参考にしたサイト】

「反転授業」大学でも 動画で予習→教室では実習 朝日新聞2014年1月17日配信
東京大学大学院 情報学環反転学習社会連携講座HP
反転授業の研究–思索と実践の記録
「反転授業 ICTによる教育改革の進展」重田 勝介・ 北海道大学情報基盤センター(情報管理Vol. 56 (2013) No. 10 P 677-684)
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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - プレゼンの極意

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