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2/17(土)山形県長井市で観光ガイド向けに地域づくりをテーマに講演を行いました

      2018/03/09

ここ2−3年は、ジオパークをなさっている地域だけでなく、新たに観光で地域づくりをしていきたい地域からも講演のお話しを頂くようになりました。山陰海岸ジオパークで民間ガイド事業者のサポートもしているだけに、ありがたいことです!

2/17(土)午前中、観光ガイド向けに地域づくりをテーマにした講演をさせて頂きましたので、今日はその話をブログでフィードバックします。

(こんな立派なポスターまで!)

こんにちは。兵庫県北部・豊岡市で小さな宿&店の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

講演に至る背景とは?

山形県長井市を含む置賜(おきたま)地方は、山形県の内陸南部に位置し、城下町の米沢(米沢牛で有名)以外は有名な観光地はほぼ無いというのが私の印象。主要産業はスマホやPC用の精密部品製造などの工業のようです。

(山形県ホームページから拝借)

その分、ネイチャーガイド系は山登りなどの自然体験、棚田オーナー制度などで、特に首都圏のお客様が増えているとのこと。東京から東北新幹線を乗り継ぐと3時間以内に長井市に着くのだとか!

しかし、どの町でも起こっている「少子高齢化」はここでも着実に進んでおり、若い世代のUターンが少ないのが現状です。これからの時代、若い世代の生業の一つとして有償の観光ガイド、ただ話すだけでなく、体験も含めて宿泊もして下さるほどの高付加価値のガイド事業を増やしていくことを考えたのが「やまがた長井観光局」(日本版DMOに近い活動団体)でした。

いま、町で活動しているボランティアガイドの存在も認めつつ、有償で体験型ツアーを企画運営しガイドする人も増やして、観光客に対して旅の選択肢を増やしたい!

その状態を許容し実践している地域づくりの一つが「ジオパーク」ということで、この度、経営コンサルタントと観光ガイドの二足のわらじで活動する私にご依頼が来たのでした。

(ホテルの会議室で開催させて頂きました)

講演で特に強調したかったこととは?

特に田舎では、自分たちの何気ない暮らしや町の様子、普段食べている地のもの、方言など暮らしや自然の全てに価値があるのですが、田舎ほど「価値どころか恥ずべきこと」と勘違いしていることです。

ツアー商品にする上で、付加価値をどう付けていくかなどの話をしても、「価値が無い」と認識している時点でズレが生じているため、なかなか前に進まないのが現状です。

自分たちが見せたいモノ・コトと、都市部に住む観光客が体験したいモノ・コトとは異なることの方が多いため、ツアー商品を作っても「モニターツアー」で終わってしまい、商品化まで進まないか、商品化しても価値が伝わらないので、バスツアーなのに2000円〜/人と破格(=補助金という税金で不足分を補填)で販売することになります。

そのため、どうしても無償ガイドに頼らざるを得ないのです。

 

その流れを断ち切るには、地域の方が自分たちの暮らしに自信を持ち、活気あふれた暮らしをしていくことが大前提です。元気のある町に旅行したいか、廃墟のような町に旅行したいか、明白でしょう。

講演では、実際に住民が案内している有償ツアーがどのように開催されているのか、私が体験して感動した「まいまい京都」の例でお示ししたほか、若い人がどう地域資源を観光商品として生業にしているか、山陰海岸ジオパークでの事例もお話ししました。

自分たちガイドが観光でお客様に付加価値の高いガイドを行うことで、その方々が地域でお金を使って、売上で飲食店などが潤います。さらにそれを納める食品業者や地元農家が潤います。その上、税金が市に入り、いろんな施策に使えます。ガイドが地域を支える一つのチカラになるのです!

(〆のスライドは最近、これになっています)

 

講演を終えての雑感

年金がもらえている世代も、2025年を境に、年金受給額もますます減ってくるでしょうし、支給開始年齢が70歳を超えちゃうかもしれません。そうなると、病気になっても通院費、旅行に行きたくても余裕が無くなるかも・・・!そのため、無償でガイドしたいという方は、年金問題がひっ迫してくるにつれ減ってくると思っています。

かといって、有償でガイドするにも、無償ガイドの時にはあまり問われなかった質の担保は、リピーターを増やす為にも重要ですね。

この地域はお話しを聞いていると、東北の震災で移住されてきた方も少なからず居られ、そういう方々は置賜地方が「すばらしい!」と思って暮らしておられます。

長井観光局の方やガイド有志が集まって、観光客にインタビューしながら、観光客がこの地に何を求めて来訪しているのかをリサーチして、ツアー商品を開発し、ガイドの質を上げていくこと、新たに移住された方などを含め、ガイドの人材発掘をして頂きたいと思いました。

 

今回、このお仕事を繋いで下さった、ネイチャーガイドの八木文明さん(葉っぱ塾代表:写真左から2番目)をはじめ、ながい観光局の皆様、関係者に感謝申し上げます!

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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