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コウノトリが巣立ち間近~城崎オンパクツアー・戸島湿地

   

先週、城崎オンパクのツアー「この時期なら見れるかも!?幸せの鳥・コウノトリの子育て見学ツアー」に参加してきました。その前の週にコウノトリの郷公園にたまたま行き、コウノトリの人工巣塔にいる雛を500倍の望遠鏡で見せて頂いたのがきっかけです。ツアー参加時は巣立ちギリギリだったのですが、昨日、次々と巣立ちという記事が昨日の神戸新聞に載っていました。

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6月3日神戸新聞朝刊但馬欄

今回のツアーはコウノトリの保護に取り組むNPOコウノトリ湿地ネット代表の佐竹節夫さんが解説をして下さいました。コウノトリの基本中の基本を学ぶチャンスです。今回のツアー、何がすごいかというと、人工巣塔を4つ回り、雛の成長状況を間近で見学できるんです。もちろんそれは佐竹さんというコウノトリ繁殖のプロが指導して下さるからこそで、それが無ければ近づくことはできません(人間が不用意に近づくと、自身の身を守るため、雛や卵を巣から落としてしまうそうです)。それだけに、今回のツアーは超貴重なツアーでした。

キャプチャ

城崎温泉駅前に集合。時間があったので、駅前の外湯「さとの湯」の足湯で時間つぶし。案外、いいお湯加減。

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ツアーは中型の全但バスに乗って、NPOコウノトリ湿地ネットの活動拠点「戸島湿地」へ。戸島湿地は、ハチゴロウという野生のコウノトリが数年いたところでも有名で、今では戸島湿地という人工湿地を設けて、そこでコウノトリや野鳥の観察ができるようにしています。この施設でコウノトリの基本説明を受けました。

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コウノトリは2月に交尾し3月に産卵します。産卵も一気にポンでなく、1日に1つしか産みません。その後1日おきに1つずつ産んでいき、3-4個の卵を産むそうです。3つ目くらいになって初めて1,2個目の卵も温めるそう。わずかな成長の違いも均等化しようとするコウノトリの知恵です。巣立ちは産卵から65-70日目だそうで、4月前に産卵したら、6月に巣立ち。まさに今が子育ての最終段階といったところでしょうか。

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コウノトリは雄のほうが大きいですが、性別は見た目にはほとんどわからないそうで、雛に足環をつけるときに採取する鳥の羽からとったDNAで判断し、遠くからの観察での性別の判断は、飼育&放鳥個体に付けた足環で区別するのだそうです。コウノトリは肉食。マハゼ、ドジョウなど一日に400-500g。ドジョウに換算して70-80尾を食べます。それが供給できる自然が必要なのですね。

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戸島湿地のコウノトリ巣塔では2羽孵化し、観察小屋に設置したカメラを使ってモニター表示されていますから、そばで見ているような鮮明さで雛の様子を見ることができます。もう、見ているだけでかわいい。綿毛いっぱいのぬいぐるみみたい。そばを親が離れずずっといます。「この雛たちの母鳥、実は今年産卵が2回目なんです。最初の産卵個体が全部死んだんです。・・・」この巣塔で何が起こったんでしょうか?! 続きは明日!

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参考ページ

<戸島湿地&NPOコウノトリ湿地ネット>

NPOコウノトリ湿地ネット HP
ハチゴロウの戸島湿地がオープンしました! 豊岡市HP
ありがとう、ハチゴロウ セブンイレブンみどりの基金広報誌

<場所>

豊岡市立ハチゴロウの戸島湿地
兵庫県豊岡市城崎町今津1362
(0796)20-8560
9:00-17:00 火休 無料(ワンコイン募金式)
JR城崎温泉駅から徒歩15分、車なら5分

 

【 コウノトリが巣立ち間近~城崎オンパクツアー 戸島湿地 | コウノトリの郷公園ほか 】

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コウノトリ, 山陰海岸ジオパーク

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