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学生が考えた、城崎温泉宿泊翌日に回りたい「城崎らしい観光ルート」とは? 〜7/12観光概論の授業から〜

   

先週まで観光関係事業者は閑散期で、集客方法のてこ入れをしたい事業者様、商工会様からのコンサルティング依頼や講演会などでめいいっぱいお仕事させて頂きまして、誠にありがとうございました。

この3連休からお盆まではオンシーズンになるため、コンサルティングの依頼が一気に減ります。忙しいときに出来なかった経理や本棚の整理、ニュースレターの発行など、自分磨きの時間を取ることが出来そうです。

その一つが、ダイビング。11ヶ月ぶりに入りました。

昔の杵柄で、海に入るといろんな生き物を観察しては、バディーで一緒に潜った主人に「あれ撮って」「これ、動画!」とお願いして、楽しいダイビングでした。


兵庫県北部・豊岡市で宿専門の集客アドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

7/12(水)県立但馬技術大学校の観光概論で久々登壇!

私が今年から非常勤講師をしている県立但馬技術大学校。観光業などの事務職への就業を目指す総合ビジネス学科(1年制)では『観光概論』の講師兼コーディネートをしています。

但馬の観光に関わるホテル、旅館、民宿、観光協会、旅行業、DMO、行政(観光課)、コンサルタントに1コマから2コマずつ講師をお願いしており、その方々の実践的な話を聞きつつ、知識も人脈も広げて頂くことを目標にしています。

私のパートでは、宿泊翌日の観光まちあるきルートを作るワークを入れています。

特に、今年は旅館やホテル、観光協会の現地見学等では、但馬を代表する観光地・城崎温泉をベースにしています。

今回のワークも「城崎温泉宿泊翌日に城崎らしい観光ルートを作る」と題して、1クラス10名を3グループに分け、ターゲット&テーマを考えて、現地見学を行いました。

その上で、1日3時間×2コマを使い、コース概要を模造紙にまとめて、発表して頂きました。

この情報をSNSで知った城崎温泉富士見屋の主人・松本さんも急遽、コメンテーターとして発表を見にきて下さいました。

(中央が城崎温泉富士見屋主人の松本氏)

「観光ってやっぱり面白い、ということを再認識させてくれた!」

発表は、1チーム10分ほどで説明と質疑応答をして頂きました。

高校を卒業してすぐに入学した学生が大半で、恐らく観光らしい観光をしたことがない彼らですが、出来上がったコースは、ガイドツアーをよく企画する立場の私でも「なるほど!」と深く頷くものばかりでした。

詳しいことは書きませんが、題名とターゲット、テーマ、ウリのポイントは

■城崎温泉を一望

 ターゲット:大阪からの学生
 テーマ:記憶に残る学生の思い出旅行
 ここがウリ:東山公園と大師山に上り、両方から城崎温泉を一望。

■女子限定!!思い出旅行

 ターゲット:女子大学生
 テーマ:進学、就職で別れゆく友達と最後の旅行
 ここがウリ:麦わら細工を体験して友達と交換。城崎スイーツを食べ歩き。

■城崎食べ歩きツアー

 ターゲット:20代のサラリーマン(スィーツ男子OK!)
 テーマ:城崎らしさを食べて感じる
 ここがウリ:城崎にこだわったスイーツやランチを食べ歩く

(発表の様子)

私が注目したのは、殆どが10代(18歳、19歳)の彼らが、軒を連ねる城崎温泉の各店の中から、どういう視点で店を選んだのかということでした。

そこを質問で深く掘り下げると、例えばスィーツの店では「城崎や但馬にこだわった素材を使っている」「値段が手頃で、パッケージが良い」「たくさんの種類から選ぶことができる」「入りやすい店構え(→ここ深掘りすればヨカッタ・・・)」などが出てきました。

テーマを決めたとしても、個人個人のこだわりがそこに発揮されます。

「城崎らしさって何だろう?」

この視点で発表を聞きに来て下さった富士見屋主人の松本さんは、学生の視点にとても感動したと仰ってました。

「地元にいればいるほど、見えなくなったり、考えが凝り固まってくるんですよね。

『城崎温泉を一望』って地元ほどそんな視点、無いですもん。」

(奥で立って話している男性が富士見屋・松本氏) 

地元の人ほど、小学校の遠足で一度登ったきりで、大人になって足を運ばないとか。同じ事が東山公園でも言えるそうで、町並みを大谿川のそばだけで見るのでは無く、登って俯瞰してみるのも楽しいって私は思うんですけどね。

確かに、城崎温泉で生まれた主人は子供の頃に一度、遠足で登ったきり、つい最近までロープウェイに乗ったことが無かったとのこと。そんなもんなんですよね。

今回のコース、松本さんにはとても新鮮に映ったようで、早速、宿泊のお客様に提案すると仰って下さいました。

「観光って面白いなぁということ、再認識させて頂きました。忘れてた、この感覚!」

そのコメントの一つ一つが、彼ら学生の自信につながったと思います。今回、特別参加して頂いた城崎温泉富士見屋の松本さん、本当にありがとうございました。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - コムサポートオフィス, 講演・セミナー活動

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