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城崎の良さは「リベラル」〜城崎国際アートセンター(KIAC)を訪れて

   

先週の雪予報が平地はハズレ、今日からしばらく11月の気温に逆戻り・・・スタッドレスに交換したのに。。。温かい朝でした。

img_2358佐津

(今朝、自宅近くの訓谷浜。穏やか〜!)

こんにちは。兵庫県北部・豊岡市で宿専門で集客のアドバイザー時々ジオパークガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。

建って2年余、初めて訪れた城崎国際アートセンター(KIAC)

昨日、GigaCastを使ったオンライン登壇の話を書きましたが、その準備、運営で来られたNPOあきた地域資源ネットワークの鐙(あぶみ)代表は実はいろんな顔を持つ方です。私は北前船研究家と認識しています(本も数多く出版しています)し、漁師を育てる事業もしていますし、県の地域活性化の仕事もなさってます。その一つに、小学校の廃校利用でアートに関することができないかという話があるようで、今回、城崎国際アートセンター(KIAC)へ視察に同行させて頂きました。

img_2317KIAC

何と、出来てから行くのが初めてだったんです、私は。ここの主要分野「パフォーミング・アート」に触れたことが無かったので「行って見ても私に理解できるかしら・・・?」と行くのを控えていました。説明書見てもカタカナ多かったし・・・!(爆)

城崎国際アートセンター(KIAC)ってどんな施設?

建物はもともと、稼働が年間20日程度しかない県の会議場だったそう。そこを2014年に舞台芸術の拠点として改装したのがKIAC。世界各国から舞台芸術のアーティストが来て、3週間程度、隣接する宿泊棟に泊まり込み、作品の練習や構想をする「練習場」。ここで作品が完成しなくてもよく、宿泊や利用料は無料、24時間利用可能という画期的な施設です。ただし、アーティストさんは城崎の方に作品を見せたり、授業をしにいくなど、市民に還元して頂いてるみたいです。

img_2327_KIAC

(500人収容できるホール)
(ここでコムサポセミナーも開催してみたい!)

館長の田口さんによると、アーティストが制作に集中できる施設は、東京や国内はもとより、世界を見渡しても無いそうで、世界各国の舞台芸術家からは高い評価を得ているとのこと。年1回、公募して決めるのですが、受け入れ可能数の倍以上の応募があり、それも無名ではなく有名なアーティストも多数応募しているとか。遠くはフィンランドから!世界から来られた方のクチコミで広がってるって、スゴくないですか?! これだけでも、豊岡市の中貝市長が言う「小さな世界都市」になってます!

kiac20161218
(KIACプログラムから相当な稼働率であることがわかる)
(KIACプログラム冊子より)

この先進的な取り組みは、KIACの芸術監督で豊岡市の教育参与の脚本家・平田オリザさんがもたらしたとか。地方都市の教育水準は都会と格差が出はじめています。文化芸術に日常的に触れる機会が本当に少ない子ども達に、豊かな創造性と想像力をつけるには、アーティストとふれあう機会が必要だと、平田さんの講演で聴いたことがあります。

アーティストから聞く城崎の良さ=「リベラル」

館長の田口さんから教えて頂いたのですが、来られたアーティストから聞いた城崎の良さは「城崎の町はリベラル」ということ。

img_2324_KIAC

(鐙さん<左>と館長の田口さん<右>)

1)白い目で見られない

元々、城崎は古くからの観光地でよそ者がたくさん歩いている地域。最近では外国人観光客が3万人も来ているから、「珍しい人を見る目」が町の中に無いのが良いとか。地方だとヨソの人が歩いているだけでジロジロ見られますもんね。ヨソもんの私はよく分かる・・・

2)裸の付き合い「アートさん!」

城崎は住民も観光客も「外湯」を利用します。そのため、住民は100円で入ることができます。KIACに滞在中はアーティストも100円で入れるようにするので、「裸の付き合い」が簡単にできるようになるとのこと。観光客も住民も普通に交流しているから、「どこから来たの?」と住民が聞いて、アーティストさんが「城崎国際アートセンター」というと、「あぁ、アートさんね!」とすぐに打ち解けることができるらしいです。

3)もんもんフリー

今、インバウンドが盛んになってきて起きている問題の一つが「タトゥー(入れ墨)」(私や主人は「もんもん」と言ってます)。日本では暴力団やチンピラさんが入れ墨を入れるケースが殆どですが、外国人は一般人が気軽に入れますよね。日本各地の観光地は入れ墨した人の入浴を禁止していますが、城崎は入れ墨をしている人も入浴することが出来るのだそうです。(ちなみに城崎には暴力団が居ないそうです、安心して下さい。)

実は海外アーティストの多くはタトゥー(入れ墨)を入れています。そのため、他の観光地では温泉施設に行けない人が多くて困っていたのですが、城崎では普通に入ることができるので、それがとっても幸せなのだとか。

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元々受け入れられる素地があった地域に、そこに合った施設を開設し、世界のTOYOOKAを目指しているという話を田口館長から聞くことが出来て、ますます、豊岡市って何年か後に華開くことをたくさんしている、スケールの大きい地方都市だと再認識しました。

1階ホールは無料で観光客や市民どなたでも入れます。ブックディレクター・幅さんがセレクトした城崎に関する本、舞台芸術に関する本などがたくさん置かれていて、読めるテーブルもあります。天井が高く冬は暖房があまり効いていないので暖かい格好でお越し下さい。

img_2319_KIAC

田口館長、お忙しい中、見学&お話を聞かせて下さって、ありがとうございました!

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - その他, 観光

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