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送電線に火山灰が2ミリ積もるだけで停電?!〜東大地震研究所中田教授の講演から

   

先週、日本ジオパーク委員会副会長で東京大学地震研究所教授の中田節也先生がサイエンスカフェに登壇され、中田先生ファンの私、聴講してきました!その中で大事なこともたくさん知ったので、今日はその報告です♪

img_2003-3中田先生

こんにちは。兵庫県北部・豊岡市で宿専門で集客のアドバイザー時々観光ガイドをしている今井ひろこです。当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。

「生きている火山と共生する人々」講演内容報告〜♪

『生きている火山と共生する人々』と題して1時間ほどお話しして下さった中田先生。スライドの表紙は、各国の神話の絵です。これを見ると、神様と火山は関連づけられて語られたことが分かります。

img_1989中田先生

火山地形ができたおかげで、山陰海岸の美崖、入り組んだ地形、神鍋山と高原、肥沃な土地ができているのです。噴火ほど美しくありがたい自然災害はなく、噴火そのものの美しさや、噴火が残した地形美もあります。もちろんマグマがもたらすものに、貴金属(金・銀・白金など)、温泉、そして再生可能エネルギーもあります。

自然災害だけでなく、人災にも注目してみよう

人間が作り出す災害として、間違ったハザードマップ解釈などの「安心情報」による災害や、最近の火山噴火報道でヘルメット姿で報道される『危ない、危ない』が、観光客減少や過疎化を誘発するという『災害』もあります。

img_1988中田先生

(講演の様子)

火山災害は多様性があり、噴火は複数の現象が一気に起きます。火山灰(降灰)、溶岩流、火砕流、山体崩壊など。。。普賢岳の場合、人が亡くなったのは警戒区域の中に入って取材していたからなどの、ある種の人災です。

火砕流という現象が認知されたのは、実はこの100年くらいです。1902年に起きたカリブ諸島・サンピエールのプレー火山噴火です。住民は逃げていたのに、選挙当日に噴火して火砕流が発生。投票のために戻った市民3万人が犠牲になりました。これは明らかに人災です。

灰を甘く見ちゃいけない

最優先すべき避難は火砕流が来る範囲。降灰なら人間はまだ生き延びるのです。しかし、火山噴火による降灰や灰の飛散は現代社会では深刻な事態を与えます。

例えば、飛行機。細かな灰がエンジンに入ると、灰=ガラスの成分のため、一旦、エンジンの熱で溶けて、冷やされたときにエンジンにこびりつき、エンジン不良を起こすなど、運行に大きな影響を与えます。2010年のアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山の噴火では数週間に渡ってヨーロッパ航路がストップしました。

もし、日本で桜島の大正噴火クラスの火山噴火が起こったら、国内のほとんどの空港が使えなくなります。ほんのちょっとの火山灰も、飛行機のエンジンに多大な影響を与えるからです。

桜島の大正噴火

桜島大正噴火の降灰域

火山灰は送電線に影響大!

阿蘇山の噴火ではたった2ミリ、送電線設備に火山灰がたった2ミリ積もるだけで停電しました。

新聞の報道によると、

送電線と鉄塔の間には、高圧電流が鉄塔に伝わらないよう、絶縁特性を持つ陶磁器製の「碍子(がいし)」を挟んでいる。だが、碍子に火山灰が積もり、さらに雨水が付着。電流が湿った火山灰を伝って鉄塔に流れたため安全装置が作動し、送電が遮断されたとみている。

as20161011004999_comml_朝日新聞_阿蘇

(朝日新聞ネット版より)

原子力発電所にもし火山灰がちょっとでも降り積もったがために、雨が降り、ショートしてしまったら、冷却装置への送電が止まるかも。

日本の火山が静かすぎる・・・?!

日本では北海道の駒ヶ岳で1902年に大きな火山噴火が起こってから、大噴火が発生していません。いつ起きてもおかしくないくらい。でも世の中で言われている、「大地震が起きた何年か後に富士山が噴火する」ということはありません。

噴火予測の課題。予測には火山観測が基本なのに、日本では災害発生まで観測整備は行われないし、観測装置の維持費がかかるのに大学の研究でも予算を付けてくれないなど軽視されています。

火山と共生するインドネシアの人々

インドネシア・メラピ火山の麓の人々はたくましい。土石流、火砕流が流れた後にすぐに土産屋ができたり、レンタルバイク屋ができたり、燃えた木を集めて炭として販売したり。。。

img_7159 中田先生

活火山と共生するには、火山の恵みを理解して、噴火を知ること。そして災害時に適切な情報と先ずは避難すること。

ジオパークを活用しよう!

災害に強い持続性社会のために、ジオパーク活動を活用すべき。ジオパークは自治体単位のスポンサーであり、自治体の防災担当者と住民、研究者が協働する場なのだから。

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私が聞いて最も共感したことは、

「変電所や送電線に火山灰がほんの2ミリ付着しただけで、停電する」

鹿児島県の川内原発は桜島から火山灰が届いてもおかしくない場所。そんなちょっとの火山灰だけでも停電のリスクがあるのだったら、断層の上に発電所が乗ってる以上に問題だと私は思いました。たった2ミリの火山灰の付着が停電を誘発って・・・

原子力発電所が今、幾つか再稼働しています。巨大噴火がどこかで起きたとして、その火山灰が送電線などに付けば停電し、冷却装置が動かなくなるキケンもありますね。

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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