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文字の使い方に迷ったら「記者ハンドブック」★6要素と逆三角形とは?!

   

こんにちは。兵庫県北部・豊岡市で宿の集客アドバイザー時々観光ガイドもする今井ひろこです。当ブログへお越し頂きありがとうございます。

今月中旬に、合同会社耕文社の赤羽博之先生に文章の書き方セミナーをして頂いたとき、参考図書のひとつとして紹介して頂いたのが「記者ハンドブック 第13版新聞用字用語集 共同通信社」(定価:1900円+税)。昔は記者やプロのライターしか買っていなかったそうですが、ブログなどを書く人が増え、売り切れになることも多いのだとか。

記者ハンドブック13版

記者が記事を書くときに、統一した基準で書けるよう、文字の使い方、言葉の使い方を書いています。読み物としても使えますし、辞書的な使い方も出来ます。

記事の書き方は「6要素」が基本!

本の最初には「記事の書き方」として、6要素(5W1H)の話が書かれています。小学校の授業でも習ったと思いますが、今一度、復習しましょう。

5W1Hとは
WHEN いつ
WHERE どこで
WHO だれが
WHAT なにを
WHY なぜ
HOW どのように

それに加えて、記事が読者に対して持つ意味・値打ち(WORTH)も大切なのだそうです。プレスリリースを出すことがあれば、ぜひ、そのWORTHもきちんと明文化しておきましょう!(ブログでも同じですね!)

そもそも、記事の大原則は

記事の大原則は「正確に、早く」だ。それに加え、難しい事象であっても「分かりやすく」「コンパクト」にまとめることが重要となる。

(記者ハンドブック 第13版新聞用字用語集 共同通信社 P8より抜粋)

分かりやすく内容をかみ砕いて読者が理解できるように書いていくことは、特に地質用語が乱発しがちなジオパークガイドであれば必須かもしれませんね。

もう一つ重要な記事の書き方が「逆三角形」

結論を先に盛り込むなど、重要な要素から順にかいていく「逆三角形」の文体とするのが大前提となる。

(記者ハンドブック 第13版新聞用字用語集 共同通信社 P8より抜粋)

私もプレゼントレーニングの時に伝えるのが「PREPAの法則」です。

P・・・要点、結論(Point)
R・・・理由(Reason)
E・・・具体例(Example)
P・・・要点、結論(Point)
A・・・その他、未来への夢(After That)

結論から先に言うようにすると、後の話も聞いて下さいます。

この言い方、実は近所のオバチャンの噂話がこの通りになっているのです。

「あんな、あそこの旦那さん、浮気してたんやって!(Point)
奥さんが泣いて私に相談してきたの、「向こうの方が好き」って言ってきたって。(Reason)
何でもな、部署が変わって、半年前から急に残業が増えたって帰ってくるが遅いし、
その上、年に1回くらいしかない出張が月3回もあるし、仕方ないんやなぁと思ってたら、
浮気してた相手の女が家にいきなり来たんだって!(Example)
だからな、あそこの旦那さん、浮気してんねんて!(Point)
でもな、これ、アンタにだけはちゃんと伝えとかなアカンって思って。
他の人にはナイショやでぇ。(After That)」

日本語は結論となる述語が文章の最後に来るようになっているので、意識せずに話すと、Exampleから話し始め、真ん中の説明が長すぎる傾向にあります。そのため最後まで聞く耳が持てず、「だから何が言いたかったんだろう?」となります。

新聞記事が分かりやすいのは「逆三角形」だからなんですね!新聞記事をそういう目で読み解いてみると、なるほどなぁと納得できるかも。私たちも目指したいですね、その書き方を!

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宿専門・集客アドバイザー
コムサポートオフィス 今井ひろこ
〒668-0022
兵庫県豊岡市小田井町5-3 フラッツオダイ201
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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - 書評

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