今よりも未来の可能性を信じる 〜福島正伸先生のセミナーから
福島正伸先生の「究極のコンサルタント養成講座」セミナーシリーズ第四弾! セミナー中に伺ったお話を振り返り、私のブログを読んで頂く皆様と共有したいと思います。今日は、「今よりも未来の可能性を信じる!」というお話を先生の実例を交えてお話します。
まずは、福島先生のセミナーでのお話から。
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無限の可能性を信じよう!
人のやったことや言葉や行動を見てダメな人だとか困った人だと思うのではなく、その人の未来や可能性を見るということが大事です。その人の中にある無限の可能性とか素晴らしさとか。人間は絶対、誰だって明るいし、楽しいし、優しいし、思いやりがあるし、一生懸命生きることができると僕は思っています。それを見つける人に出会えるかどうか。自分の中にある輝くモノを見つけてくれる人に出会えるかどうかがすごく大事です。僕は誰だってそれを見抜くことができると思います。どんなに怠けていたとしても、その人はきっと必ずいつか輝く生き方をする時が来るはずだと。信じれるかどうかです。
花巻東高校の佐々木監督の指導方法
僕はずっと岩手県の花巻東高校を応援してて、こないだの夏の甲子園ではベスト16まで行ったんです。大谷投手や菊池雄星クンを育てた佐々木監督とは毎日メールのやりとりをしているんです。(中略)
佐々木さんってスゴい人で、岩手県内の子供達で日本一の野球チームを作るのが目標なんです。他の学校は優秀な子供達を全国で探していろんな形で野球部に入れるんですが、花巻東は越境留学を基本的に受け入れない、県内の子供達だけなんです。
佐々木さんは『自分が人を育てることができれば、誰が来たっていいんだ!』と考えています。どんな子供達が来ても「なんでキミみたいな選手が岩手県で生まれたんだ!キミは世界一のバッターなんだ!」って、まだ野球を良く分かっていない、まだ下手な子供達に対して言うんですよ。そうすると「オレって野球できちゃうんだ!」って子供達は勘違いする。「おまえたちは幸せだぞ、世界一のコーチが居るんだから!」って佐々木さんがコーチの顔を見て言うと、子供達はコーチの言うことをちゃんと聞くんです。そうやってチーム作りをしている。実は佐々木さんはずっと僕のメンタリングトレーニングを受けに東京に何度も通って、セミナー、研修を受けて下さってたんです。
出塁率8割のバッターを生み出した監督
佐々木さんのスゴいのは、人の可能性だけを見ているんですよ。選手の今の能力を見ないんです。このバッターに合う、又はこの選手に合うやり方しか考えないんです。
一昨年だったかな、出塁率8割という背の小さな選手が居たんです(千葉翔太選手・現在は日大)。ストライクは全部カットして、ボールは見送ってファーボールで出塁するんです。これが甲子園で問題になってしまった。あれはずるいと他の監督が言ったんです。スリーバント失敗の可能性があるってグレーの判定が出たんです。それで疑問視されて、彼は次の試合で全部スイングするんです、泣きながら。彼は一流の選手として甲子園に出て出塁率8割という、過去最強のバッターだったんですよ。でもそれを高校野球の審判団から否定された・・・。
佐々木さんは、彼は背が小さくてバッターとしては力がない、だから彼の能力を引き出すにはどうすればいいかを考えたんです。彼はバットをボールに当てる技術がすごい。それだけで彼を甲子園に立たせたいという思いがあったから、それだけを練習させて甲子園に立たせたわけです。でもそれでは、あまりにも出塁率が高すぎた。結局、チームは負けたんです。
楽天って会社はすごいなぁと思うのは、その彼がずっと泣いてて、人生終わったくらい衝撃を受けちゃったんで、プロ野球の楽天のチームがすぐに高校に連絡を入れて、「ドラフトの候補にきみの名前が楽天では上がっています。夢を持って挑戦して下さい。」って伝えて欲しいって。「彼に勇気を与えて欲しい。楽天はドラフト候補にしています。プロでは、あれはバントではありません。ちゃんとしたカットです。」って佐々木さんにも連絡が入ったそうです。楽天は東北のチームで東北の子供達を応援しているんです。
教育は「能力を引き出すこと」
佐々木さんの凄さは、選手ひとり一人の凄さを見抜くチカラ。この子は非力で背が小さいんだから、この子が一流になるにはどうしたら良いか、という視点から見ているんです。その人に合った視点ややり方を常に考えているんです。それって一般的な常識で言ってたら、能力だけ見ていたら、彼は「ダメ」ってなりますから。
教育『Education』の「educe」はラテン語は「引き出す」って意味で、教育『Education』は教えることじゃない、引き出すことなんだとよく言いますが、その前提が信頼なんですよ。その人その人に、魅力や能力がいっぱい、無限のものがあるんです。
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かなり長文になりました。教育『Education』は教えることじゃない、引き出すこと。だから、可能性を信じて、その可能性を見つけてその人の能力を最大限に引き出すことを指導者やコンサルタントはしなければいけないんだ、って改めて強く思いました。能力の引き出し方は千差万別ですが、ゴールに向かっていくためにはどうしたら良いかという、ゴールだけを見て選手の未来の可能性を信じるという「視点」は教育者には特にヒントになったんではないでしょうか?
明日も福島先生のセミナーシリーズ、続けます!
今井 ひろこ
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