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地球惑星科学連合大会のポスター発表内容

      2014/04/30

今日、横浜でジオパークも含めた地学の大会「地球惑星科学連合大会」のジオパークセッションがあり、ワタクシ、旅費等含め自費で参加しています。理由は、今回、ポスターを使ってジオパーク活動の内容を発表しているためです。内容は昨年9月1日に神鍋高原で行ったジオパークビジネスシンポジウムの内容報告です。

この時にとても強く認識したこと。今までは観光行政だけが連携(因幡但馬丹波観光協議会など)しており、民間レベルの交流は少なかったのが実情です。ジオパーク活動が民間事業者にとってプラスなのは、民間レベルで、県をまたいで仲間を増やすことができること。自身の事業にとっても、自分自身にとっても実りあるものと思っています。

2013年9月1日地域活性化シンポジウム

<題名>

山陰海岸ジオパークにおけるジオビジネス創出とキーパーソンの役割
Creating new geo business and the role of key persons in the San’in Kaigan Geopark

<要旨>

ジオパークでの持続的な活動を行うには経済的な成功が必要不可欠である。それには、事業者や地域団体がジオパークを使って高品質の商品・サービスを提供することが求められる。ジオパーク関連商品・サービスによって消費者やビジターの満足度を高めることができるのであれば、それ自体がジオパークの品質を向上させることにつながるであろう。本発表では山陰海岸ジオパークにおけるジオパークを活用したビジネス事例の導入から現在までを報告する。

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よどやさん提供:竹野ジオカヌー(はさかり岩を背景に)

<はじめに>

保護のみを目的とする世界遺産とは異なり、ジオパークは経済活性化も重視している。というのも、ジオパークでの持続的な活動を推進するには経済的な成功が必要不可欠となるからである。GGNガイドラインにも示されているように、ジオパークが射程とするのは、地域の中小零細規模の企業・事業者である。彼らがジオパークを活用し、事業や商品に対し高付加価値をつけることができれば、地域アイデンティティの構築に寄与するだけでなく、雇用創出も期待できる。
事業を進める上で困ったこと、それを実際どうやって解決したかについて実際にジオパークを活用している4名の方々の事例から、持続的な活動につなげるための取り組むべき課題を明らかにする。

<考えられるジオビジネスの課題>

①既存事業とジオビジネスの違い
②ジオパークを活用して、実際にお客様の満足度は上がるのか?
③ジオパークを活用しようとする事業者との仲間づくりは?
④集落の方をどうやって活動に巻き込んでいったか?
⑤地域と大学・研究機関との連携をどう進めていくか?
⑥どんなサポートが必要か?
⑦ソーシャルビジネスにジオパークは活用できるか?
⑧ジオパークを事業にどう取り入れているか?
⑨青年団などでジオパーク活動することのメリットは?
⑩ジオパーク活動事業の継続はできているのか?
⑪商工会青年部のジオパーク活動は自社事業に生かされるか?

<4つの具体的事例と上記課題の解決法>

事例1)宿泊業でのジオビジネス活用例
事例2)漁業でのジオビジネス活用例
事例3)農業でのジオビジネス活用
事例4)異業種からのジオビジネス活用例
【各事例の詳細はポスターを参照のこと】

<まとめ>

ジオパークで連携

1)SNS,Facebook等のネットワークを活用した仲間づくりがジオパークなら可能。自身の活動地域の活性化だけではなく、SNSを活用し、お互いの活動に刺激を受け、切磋琢磨している仲間をつなぐことが大事である。(事例1-4参照)
2)ネットワークを通じて知識を共有し、そこから新しいものが生み出されることがジオパークのビジネス活用のメリットになる。
3)ジオパークで地域全体を とらえ、今までに無かった 「総合的なビジョン」を持つことができる。

ポスター

 ポスター発表の会場でお待ちしております!!

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク講演会

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