インバウンド集客で成功している旅館「清風荘」へ行ってきました!<2>
昨日の湯田中温泉・清風荘さんのお話の続き。インバウンド集客を行っている宿では英語表記や英語の扱いはどうなっているのか?見たままをお話します。
1)チェックインは片言の日本語でOK!できなくてもOK!
当日は私たち以外のお客様が外国人(ヨーロッパ系)で、ほぼ満室でした!次々チェックインされて、宿帳に記入して頂く様子も拝見。チェックインも片言の英語で通じてます!大関さんのお父様お母様ともなると、英語無し!それでも普通にコミュニケーションができている!!ど、どういうこと?!
「ちゃんと宿の紹介のHPには、英語はほとんど通じないと書いているので、それを彼らは予め知って来ているから、大丈夫なんです。」
また、宿泊料の支払いは外国人向け宿泊サイトAdoda等ではインターネット事前決済を主に使うので、無断キャンセルでもキャンセル料は入ってきますし、お金のやりとり等はほとんど無いのだそうです。
どうしても英語で込み入った話をしなければならない場合は、英語が話せる知人や旅行代理店に電話を繋いだり、メールのやりとりを代行してもらう等々して頂いているようです。(手数料をもちろんお支払いして、ですが)例えば、食事内容でベジタリアンの方にはリストを送って、ダメな食べ物をチェックしてメールで返してもらうようにしているそうです。そのやりとりくらいかなーとおっしゃってました。
ちなみに、私が行った4月第1週目は西洋系、2週目以降はタイの長期休暇に当たっているのでタイ人だけで満室がずっと続くとのことでした。国がどんどん変わっていくのも楽しみのひとつとおっしゃっていました。
2)部屋などの英語表記は最小限に
お風呂はコチラです、とご案内して頂いた名物風呂は3カ所。2カ所は男女が時間で入れ替わるお風呂で、昔ながらの湯治場のようで、ノスタルジー満載!もう1カ所は貸し切り風呂です。「実は他の人と一緒に入浴するのを嫌う国の方が多くて、貸し切り風呂があったほうが絶対に良いんです」とのこと。24時間掛け流しですが、確かに、貸し切り風呂は夜23時頃までずっと誰かが使っている状態でした。ここでは時間制で男女入れ替わること、貸し切り風呂の鍵の閉め方だけが英語で書かれていただけでした。「うちの温泉の温度はちょっと高めで、水を適当に出して下げてもらうんですが、それでも外国人から熱すぎるってクレームになるんですよね。日本人よりもかなり低い温度が良いみたいです」とのこと。むむ。お風呂の温度調整は本当に難しいんです・・・
3)古風さを楽しんでもらう
お部屋は普通の「ザ・昭和初期」な感じで、蔵を改装したお部屋で畳敷き、洗面とウォシュレットトイレは後から付けた感じでした。金庫も、プッシュ式の最新のモノでは無く、ダイヤル式の古いモノです。この落ち着き感と古風な感じが外国の方にはTraditional!となるのですね。
館内はWi-Fi完備で、パスワードも全部屋に置いていました。部屋の説明書きもあまり英語表記が無く、必要最小限だけに留めているようでした。今、どこの宿も「リニュアルしてきれいにしなければお客様が泊まって下さらない」と多額の借金を重ねて改装してきたようですが、今の風情が良いのだというお客様もこうやって居られます。これから人数が減っていく日本人観光客に注目するのか、増えていくインバウンドに注目した集客作戦にするのか、それによっても改装するかしないか、経営計画が変わりそうですね。
*****
今回はこれだけでなく、ノウハウを余すこと無くいろいろとレクチャーして頂きました。本当にありがとうございました。これから3-5年かけて、宿屋を営む主人と共に積極的にインバウンド集客のノウハウを蓄積していき、いつもは空室の目立つオフシーズンの平日にインバウンドのお客様にお越し頂けたらと思っています。
(公式)コムサポートオフィスHP
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今井 ひろこ
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