地方の小さな宿とお店の集客をサポート!「今井ひろこドットコム」

宿泊施設や店舗の集客コンサルティング、プレゼンテーション指導、研修会、ジオパークにおける地域活性化を行う今井ひろこのブログサイトです

*

海辺の漂着物調査で気を付けること☆ジオパークイベントでも言えること

   

今日は地元の小学校で「小学生のための漂着物調査」の指導でした。これは但馬(兵庫県北部)で6年前くらいから行っている環境教育の一環で、県民局環境課の指導の下、今年から市町の各環境担当課が主体となっています。区画を設定し、そこのゴミを全部集めて、ひとつひとつゴミを分類し集計してきます。

今日は小学3年生75名、9グループに分かれて香住の七日市浜で作業を行いました。連休中に日本列島を縦断した台風19号の置き土産がたくさんあって、すごいゴミの量です。

漂着物調査

私はゴミの解説を行って、主に家庭や街中で使われるものが多いのですが、なぜそのようなものが海に流れて打ち上がっているのかについてディスカッションをして、子供たちから行動目標を宣言してもらう、指導員のお仕事をしています。

今日はいろいろとハプニングと事故が重なりました。

ハプニングは2つ。ゴミの量が尋常ではなかったこと。これは台風が来ていることで予見していました。そして、調査集計方法が県民局オリジナルでなく、環日本海環境協力センター(NPEC)の4か国(中韓露日)調査の担当になっていたことを今日知ったこと。

いつもの調査は分類をせいぜい30種類くらいに抑えています。ところが、NPEC調査は8分類120種類を分け、それを分類ごとに重量を計ります。さらに中国、韓国、ロシアからのゴミがあればそれを国別に数を数える、とても複雑な調査になります。この調査は春に1校、秋に1校の計2校が担当になり、世界地図を習う6年生にこの調査が当たることが多かったのですが、今年の担当者が今回の3年生に、と決めたようでした。集中力が切れる時間が早い3年生でできるのか、不安の中、調査を始めました。

漂着物

 

その結果、ゴミが非常に多く、軍手をしていたものの、とげが刺さってしまった児童が5-6人でてしまいました。そして、数を数える途中で、ゴミの中にあった液体の入った瓶(シャンプーか何か)の蓋をあけ、その臭気が臭かったらしく、吸ってしまった児童3名が「目に染みる」と学校へすぐに帰り保健室で治療をして頂きました。

ゴミの調査をする時には、大きな木材や、明らかにそれで遊んでしまうようなボールなどは、調査場所から外します。もちろん、液体が入っているものも取り除きますが、今回はヨシわらなどが大量にあり、その中に隠れていたボトルまでは見落としていました。結果、児童はそれを拾って、ゴミの個数を数えるときに蓋をあけてしまうこととなりました。ただ、何もしていなかったわけではなく、各班にスタッフの大人が1人入り、危ないゴミなどがあれば退けていました。実際、今回も「触ってはダメ」ときちんと児童にスタッフが説明して手元から離していたにもかかわらず、児童が持ってきて、その蓋を開けたということでした。

漂着物

私もこの仕事を始めて6年になりますが、年々、児童本人の危険予知(意外と持っているものです)、そして、集中力が下がっているような気がします。昔は3年生ともなると聞き分けがよかったですが、今回はあまりに膨大なごみの量と煩雑な分類調査に、集中力が続かない児童が続出し、ゴミをサッカーボールに見立てて遊んでしまう児童が出るなど、私の指導のありかたも問題だったと反省しています。

ジオパークイベントの時などは、ハンマーを持って化石を探すというような作業もあります。小学校の環境学習や理科の校外学習のときに、崖のそばを歩かせたりすることも。児童の集中力と危険予知レベルは今までよりも数段階上げて、危ないものほど触りたがるということをよく認識して、児童への危険を回避させなければならないと思いました。

 

illust2712
香美町まち歩きガイド「香美がたり」
香住、今子浦、佐津エリア受付中!
山陰海岸ジオパーク公認ガイドが
深堀りしたまちの魅力をわかりやすくお伝えします!
お問い合わせ・申込はこちらをクリック!
10291825_455700764565169_5111936446927707570_n
illust2712

The following two tabs change content below.
今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - その他

コメントを残す

  関連記事

2/7 宮崎県の市町村職員等向け地域づくり研修会で講師として登壇

2月7日、宮崎県の中山間・地域政策課様からのご依頼で、市町村職員等向け地域づくり …

個人向け工事を扱う工務店がGoogleマイビジネス&SNSを活用するなら、この4ステップがオススメ!

先月、島根県の斐川町商工会でSNSセミナーに登壇しました。 ブログでもすでに報告 …

海鮮丼と越前瓦、海岸線ドライブを楽しんだ越前町出張〜♪

昨夜は京都で人材育成の福島正伸先生のセミナーを夫婦で受講。最終回だったのですが、 …

キュレーション力の向上に!「まわし読み新聞」ワークショップとは?!

いましがた、ワークショップ会場の養父市大屋町「おおやアート村 ビッグラボ」から帰 …

この時期に芋掘り?!してきました♪

梅雨まっただ中。今週も自然学校(臨海学校)があって、 活動リーダーをするのですが …

飲食店ほどGoogleマイビジネスのオーナー登録をした方が良い5つの理由【実店舗向け】

先週末、奥大山・鳥取県の飲食店(ラーメン店)で商工会さんから依頼されて集客支援し …

自分の特性が分かったら、どんな風に変わるのか?どんないいことがあるのか?

私が町役場の嘱託職員を辞めて、もうすぐ4年になります。その当時、主人と一緒に、エ …

ニュースレター立夏号、GWですが鋭意制作中です♪

今朝、宿屋を営む主人と一緒にサクッとGWの観光名所へ行ってきました。JR山陰本線 …

スタッフの動きも書いたイベント進行表を作ると、スムーズに進んでいくと再認識!

今日はこれから兵庫県庁へ。環境審議会の総合部会があり、委員として参加してきます。 …

宿泊プランの作り方とは? 価格競争に巻き込まれないプランを作るために

毎月恒例の「宿泊プランの作り方グループセッション」。先日は京丹後市内の民宿2軒に …