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三笠ジオパークは面白かった!!~1地億年前の海の中を覗いてみよう

      2014/05/26

北海道2日目。午前中は2005年にできた「日本でもっとも美しい村」発祥の地である美瑛町に行き、雪解け間近の美しい丘と大雪山系を満喫してきました。前日泊まった、当麻町の「いちいの宿」で美瑛の景色を写真に撮りたいと伝えて、頂いたマップの端に、美しい村のマークがあり、それで思い出したんです、そのことを。私のフィールド・香美町にも小代区が日本でもっとも美しい村連合に2010年に加盟していますので、どういう風に美しい村を活用しているのかを見に行きました。

美瑛町
案内の柱には全て「美しい村」のステッカーが

美瑛町で作られたもの、または、美瑛町の農産品が使われた土産物の商品パッケージにも、美しい村のマークが入っていました。美瑛駅には美しい村のポスターが展示され、説明書きもありました。道路の案内柱には美しい村のマークがあり、美しい村に来た感がありました。

さて、午後からは車で約2時間移動して、三笠市へ。三笠ジオパークの拠点施設となる三笠市立博物館へ行きました。何と、無数のアンモナイトが私を出迎えてくれました。北海道で見つかるアンモナイトがどうしてスゴイのか。それは立体のままキレイに見つかることなのだそうです。(普通は、何千万年の地層の重さで、せんべいのようにペシャンコな形で産出されるそうです)まさに、日本のアンモナイト研究の「メッカ」といえる場所なのです。

三笠市立博物館
立体的なアンモナイトの化石が多数展示

案内してくださったのは、東京出身の専門員・栗原さん。様々な形のアンモナイトを丁寧に教えて下さいました。蛇腹の目立つ蛇のようなアンモナイトから、オーソドックスなかたつむりのようなアンモナイトまで、色々なアンモナイトが北海道各地から産出しているそうです。アマチュア研究家の方が見つけられたものが多く、住民の皆さんに支えられている博物館なのですよ、と栗原さんは教えてくれました。

三笠ジオパークの栗原さん
三笠ジオパークの栗原さん

アンモナイトが見つけるきっかけを作ったのは、アメリカ合衆国の鉱山学者のライマン博士。「日本蝦夷地質要略之図」という北海道の地質図を明治初期に発表した先生で、その功績を讃えて、発表日の5月10日を「地質の日」と定めています。それもスゴイですよね。東京近辺の地質図でなく、開拓の最前線だった北海道が地質図の最初だったというのも興味深いですね。

アンモナイトと炭鉱とジオパークの見どころが非常に明確な「三笠ジオパーク」。地元のガイド養成はこれからだそうです。そういえば3年半前、私のフィールド・香美町も同じ状態でした。そこで翌年、山陰海岸ジオパークの先山先生や松原先生と相談しながら、NPOたじま海の学校でジオガイド養成講座を行いました。その後、町のジオガイド養成講座のカリキュラムにそのまま採用され、更に翌年、山陰海岸ジオパークのガイド養成講座のベースとなり、現在に至っています。私が手がけた、ガイド養成講座の構築話もこのブログで書いていこうと思います。

 
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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパークの旅

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