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プレゼンでは大事な結論ほど先に伝えよう

      2014/05/26

年間40回以上行ったジオパークの講演会で得た私なりのプレゼンの型の話の続きです。

私のジオパーク講演会は短いもので20分、長いものでは2時間近くお話しました。心がけたのは話す内容の目次スライドを、自己紹介の前に示したことです。私の場合、「目次スライド」がそのまま「まとめスライド」です。最初に「まとめスライド」を出すのは、話の道しるべを聞いている人に示すためです。自分が本当に聞きたい話かどうか、聞きたい話ならどの話に特に注目したらよいかわかりますよね。講演会の中にはレジュメといって講演会の中身を要約したものを配布することもありますが、そのあるなしに関わらず、私はそうしています。

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2014年3月阿蘇ジオパーク講演会で使ったスライド

 

スライドのことだけでなく、自分の話や意見を述べる場では結論から先に申し上げるように心がけています。理由は2つあります。

まず、 人間の聞く力の限界。 名刺交換などでは1分しか相手は話を聞きません。人間が全神経を集中して相手の話を聞けるのは、大人でも15分が限界と聞きます。聞く集中力が一番あるのは最初です。結論とはその話の大事なポイント。だから最初に結論を伝えないと、相手は聞くことがしんどくなってくるのです。

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そして 誤解されないため小中学校で学ぶ作文は、物語形式の「起・承・転・結」が多く、結果は最後になります。日常会話の順番も同じで、話の背景や登場人物の解説がまずあって、自分が話す理由を伝え、そして話しの結論=ホンマに言いたかったことを最後に話してしまいがちです。ですが大事な話の時は禁物。話が進んで結論を伝える前に、相手の頭の中では、相手にとって都合のよいほうにイメージが膨らみ、話の展開が全く変わっている事があるのです。そうすると話全体を聞く耳を持ってくれなくなるのです。それを防ぐために、先に結論を伝え、相手に誤解を与えないようにします。

プレゼンで私が話す順番は

「結論」→「理由」→「具体例」→再び「結論」

を意識しています。私たち夫婦で行っているプレゼン力UP講座でも、この順番を徹底して伝えるトレーニングをしています。

プレゼン講座の様子

昨年から始めているプレゼン講座の様子

「結論を最初にいうなんて難しいわ」と言われますが、意外とその順に話していることもあるんですよ。噂話はその典型です。社内恋愛が発覚したという噂話の場合を例にすると、一目瞭然です。「○○さんと△△さんが付き合ってるらしいのよ! 私、聞いたのよ、◇◇さんに! ◇◇さんが言うにはね、昨日、百貨店に買い物に行ったら、偶然前から二人が仲よく手をつないで歩いてすれ違ったの。私がいるのに気がづかなかったみたい、ってね。二人は会社の中でも職場のフロアが全然違うから、私も気付かなかったわー。あ、これ内緒よ、内緒、あなただけに言うんだから。」・・・ね、結論から先に言っているでしょ?

スライドの話に戻すと、講演会では最初に目次スライド=結論スライドを出しますが、最後にも同じスライドを出して、再度、話のまとめを行っています。そうしてその会場の皆さんとで結論を再共有します。どれだけ講演会の間居眠りされている方でも、講演者が適切な間合いのあとに「今日の話のまとめです」と言うと、その瞬間に目を覚まされる方のほうが、私の経験では多いです。大事なところだけは聞いて帰ろうという意識が働くんですね。私はそういうのでもいいと思うんですよ。中身の具体例は忘れていても、大事な話の骨子だけ覚えてて下さればありがたいです。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

 - ジオパーク講演会, プレゼンの極意, 伝える力200%UP

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