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あなたの店を忘れるのは必然のこと。【Webビジネス活用セミナー開催報告1】

   

先日、養父市のHP制作会社(株)ピーナッツで、Webのビジネス活用セミナーで講師を務めました。この講座は兵庫県のブランド力効果・人材育成支援事業の一環で行われており、今講座がシリーズ3講座目。参加者は30名ほどと、(株)ピーナッツで行ったセミナーでは最多人数となったそうです。

Webセミナー150610

今回のセミナーでは、Webを集客にどう活用したら良いか、現在のWeb事情やお客様のトレンドなど、120分に渡り講義しました。しかしモリモリ過ぎたと反省・・・個別相談のときに、相談者のWebリテラシーに合わせてご説明を再度行う予定です。

今日からしばらく、講義で話した内容からピックアップして書いていきます。

いまどきの人って、忘れるの。

世の中は情報社会と言われますが、世の中の情報量ってどれくらいになっているのでしょうか? 以前は、私は講義の時に、総務省のこのデータを使っていました。平成23年8月 総務省情報通信政策研究所調査研究部が発行した『我が国の情報通信市場の実態と情報流通量の計量に関する調査研究結果(平成21年度) ―情報流通インデックスの計量―』の中のグラフ(下図)です。

総務省情報流通量

平成13年を100とすると、情報流通量は平成21年のデータでは700倍近くに上っていますが、消費できる情報量は3倍切るくらい。「溢れる情報量を消化しきれないのよ、人間は。だから覚えられなくて、忘れてしまうのです」と講座で申し上げていました。データが平成21年までしかなく、スマホが全盛になってからの最新データが欲しいなぁと思っていたら、何と、もっと凄いデータがありました。

東京大学生産技術研究所の喜連川 優先生の学会誌報告「情報爆発のこれまでとこれから」の中で引用されている情報爆発の図です。

情報爆発

(引用)「情報爆発のこれまでとこれから
(電子情報通信学会誌 Vol. 94, No. 8, 2011)

そのレポートによると、

人類の活動は IT により一層多様化し,その創出する 情報量は爆発的に増大しつつある.とりわけその増大は 21 世紀に入り著しく,IDC(注:IT調査専門会社)は 2020 年に 35 ゼタバイト にも達すると予想している 。

1990年のパソコン本格流通(Windows3.1でしたねぇ〜)から加速度的に伸びていて、東京オリンピックの2020年には何と35ゼタバイト(ZB)に達しているそうです。ちなみに1ZB=100,000,000,000GB=1000億ギガバイト(GB)です。もう、天文学的数字です・・・!

その原因は、なんと言ってもスマホの登場、そしてFacebook、TwitterなどのSNSやクラウドサービスの爆発的な普及だと私は思っています。IDC Japanの報告書「国内スマートフォン/タブレット/PC利用実態調査結果を発表 (IDC Japan株式会社 2014年12月10日)」によると、

スマートフォンの所有率は62.3%、タブレットは26.1%、PCは96.8%であることがわかりました。これは1年前の2013年7月の調査と比べると、スマートフォンは12.5ポイント、タブレットは6.0ポイント所有率が上昇しています。スマートフォンへの切り替えは進んでおり、またその所有率は若年層ほど高い傾向にあります。

となっています。スマホがインフラ(生活基盤)になってきている証でしょう。

スマホ利用率(引用)
国内スマートフォン/タブレット/PC利用実態調査結果

これだけの膨大な量の情報を絶えず脳みそに入れていると考えると、直ぐに物事忘れてしまうのも納得です。セミナー会場で1週間前の晩ごはんのメニューを覚えているかを訪ねてみても、覚えている方は居られませんでした。もし、外食していたとしても、その店の名前を覚えていないかもしれません。

「最近店に来てくれないわぁ、あのお客様・・・」となっている店舗さんは、忘れられているだけです。それはあなたの店だけではありません。どこもそう。

人は忘れてしまうもの。

一つでも多くお客様の目に自店の情報が留まるように、お客様に自分の店を思い出して頂くために、SNSやブログ、ホームページ、マスコミ報道、広告などの手段を対象のお客様層に合わせて講じることが必要なのです。

明日も続きをお話しします。

 

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今井 ひろこ

今井 ひろこ

1968年生まれ。大阪府出身。住友精化(株)研究所に17年勤務。在職中に但馬の環境教育を支援するNPOを設立。自然豊かな暮らしに憧れ、日本海に面する兵庫県最北の町・香美町へ移住。2010年より観光まちづくりに関わり、地域資源を活かしきれていない事業者に出会う。2014年9月にコムサポートオフィスを設立。年30回の講演や110回のコンサルティングを実施。事業者のやる気を引き出し、売上につなげるアドバイスをしている。

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